AIによるレストラン予約数が100万件を突破
株式会社ハローが提供するレストラン予約サービス「AutoReserve」が、AI技術を駆使して100万件以上の予約を達成したことを発表しました。2023年10月、同社はこの成果に加え、AIによる予約の要因と現在の飲食店トレンドを公開しました。
AI技術への抵抗感の変化
AI技術の進化と日常生活での利用増加が、予約件数の飛躍的な増加をもたらしています。令和6年の調査によると、多くの人々が生活や娯楽において生成AIを活用する意向を示しており、この傾向が広がっています。特に、コロナ禍を経たデジタル化の進展は、AI技術の重要性を再認識させました。
予約サービスなどでAIを利用することへの抵抗感が薄れる中、AutoReserveの導入がスムーズになり、さらに利用促進につながったことが考えられます。
レストラン需要の増加
更なる要因として、レストラン需要の全体的な増加が挙げられます。ユーザーを「訪日観光客」と「日本人」に分けた場合、顕著な違いが見られます。
訪日観光客による需要増
日本政府観光局の統計によれば、訪日観光客数は過去最高を記録しています。特に2025年2月には325万人以上が訪れる見込みで、AutoReserveは多言語に対応した予約サポートを強化し、訪日旅行者の予約が増加する一因となっていると分析しています。
例えば、予約件数では東京都、大阪府、京都府などが上位に挙げられ、これらの地域への予約が多く見られます。また、小樽市や野沢温泉村といった観光地も人気が高く、訪問率ランキングとは異なる傾向を示しています。
日本人による外食需要の高まり
また、国内のレストラン予約件数も増加しており、これは円安やコロナ禍の影響を背景に、国内旅行や外食に対する需要の高まりによるものです。国土交通省の調査によると、2023年には国内旅行の消費額が27.5%増加し、過去最高水準に達しました。これにより、旅行先での飲食店予約ニーズが高まり、自ずとAutoReserveの利用が進んだのです。
現在のレストラントレンド
次に、現時点で人気のレストラン業種を見てみましょう。訪日外国人が選ぶ料理ジャンルでは、和牛を提供する焼肉店が注目されており、その後、居酒屋やお寿司、しゃぶしゃぶなども人気です。日本の食文化が海外でも高く評価されていることが伺えます。また、日本人による予約でも居酒屋や寿司、イタリアンが人気を博しており、国民の幅広い食文化への関心が伺えます。
今後の展望
「AutoReserve」はAIを活用して、今後も効率的なレストラン予約サービスの提供に注力します。また、海外展開を強化し、より多くの国々でサービスを利用できるようにしていく方針です。これにより、多くの利用者が新たな飲食体験を得ることに貢献できると期待されています。
AutoReserveとは
「AutoReserve」は、AIによって日本国内外のレストランを予約できるサービスです。200万件以上のレストランを網羅し、営業時間外でもオンラインで予約が可能。言語や時間の壁を取り払うことで、より多くの人々に利用されることを目指しています。
株式会社ハローは、AI技術を基盤としたビジネスモデルを展開しており、飲食店向け業務支援サービス「Respo」も提供しています。これからも先進的なサービスを展開し、進化し続けることが期待されます。