伍代夏子氏が南丹市を訪問、ペットとともに避難する社会を目指して
2024年8月23日、歌手の伍代夏子氏が京都府南丹市を訪れ、同市長や危機管理監との意見交換を行いました。この訪問は「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」の一環で、災害時に人間とペットが共に安全に避難できる環境づくりを目指すものです。
同室避難の必要性
伍代氏は懇談の中で、ペットは飼い主にとって家族の一員であり、避難所での分離はペットに不安を与え、最悪の事態を招く可能性があることを強調しました。
>「ペットは飼い主と離れると、心配や不安から問題行動を起こすこともあります。私たちが愛するペットと離れた環境で避難することは、命を失う選択につながることもあります。」
彼女は、避難所が「ペットが入れない場所」と「ペットと一緒に入れる場所」の二種類であれば、ペットにアレルギーがある方や苦手な方も安心できると提案しました。
南丹市の取り組み
南丹市の西村市長は、避難時にペットと共に過ごせる環境を整備するため、同室避難所の設置に向けた取り組みを進める意向を示しました。
>「南丹市では、まず一つの同室避難所を設け、それが成功すれば、さらに4ヶ所設けることを検討しています。」
市長はペットの同室避難を実現するため、テントの設置やトイレ、ケージについても課題を検討していると語りました。
ペットの災害対策
また、西村市長は、避難者が心の安心を得られるような施策も必要だと述べ、ペットが持つ癒しの効果についても言及しました。
>「避難所における食料の提供だけではなく、心の安心も重要です。動物がいることで感じる癒しの効果を活用し、課題解決に向けて努力していきます。」
市は「にゃんたん市プロジェクト」の一環として、昨年92匹の猫に去勢・避妊手術を行ったことを紹介し、今後も犬や猫の里親探しに取り組むことを発表しました。
伍代夏子氏の期待
このような南丹市の取り組みを聞いた伍代氏は、その活動を称賛し、今後も人とペットが共存できる社会の実現に向けて努力したいと強調しました。
>「アレルギーを持つ方や動物が苦手な方もいると思いますが、皆が協力し合って、動物も人も笑顔で暮らせる社会を目指していきたいです。」
まとめ
伍代氏の訪問を通じて、災害時にペットと人が共に避難するための取り組みの大切さが改めて浮き彫りになりました。南丹市が前向きに検討を進めることで、多くの人が安心して避難できる社会が実現することが期待されます。