丹波山村産のミズナラ樽熟成ウイスキーが登場
山梨県丹波山村では、村産のミズナラ樽で熟成したウイスキー「丹波山」がふるさと納税の返礼品として新たにラインアップに加わりました。村長の木下喜人氏が推進するこの取り組みは、地域の特産品を活かした新たな試みとして注目を集めています。
丹波山村のミズナラ樽を使用したウイスキー
丹波山村の山林で育ったミズナラは、その高い品質から「ジャパニーズオーク」として知られています。かつては木材として利用されていましたが、現在では林業従事者の高齢化によって多くの木が手入れされずに放置されています。そこで、村の役場が発案し、ミズナラ木を利用したワイン樽の製造に取り組んだ結果、ウイスキーの開発へと発展したのです。
このウイスキーは、サントネージュワイン株式会社との共同開発により実現しました。令和5年3月から熟成が開始され、6月下旬には初回ロットが完成。ピュアモルトとブレンデッドの2種類がそれぞれ701本と1,980本生産され、今年の7月から道の駅などで販売されています。
返礼品の詳細
今回ふるさと納税の対象となる品は以下の3種類です:
- - ピュアモルト700ml:20,000円の寄付
- - ブレンデッド700ml:13,000円の寄付
- - 両者セット各700ml:30,000円の寄付
これらは、ふるさとチョイス、楽天市場、JRE MALLふるさと納税の各サイトで取り扱われています。特に「ウッド&ウォーターフィニッシュウイスキー」とも呼ばれるこのウイスキーは、ミズナラ由来の華やかな香りと風味を楽しむことができます。
デザインにもこだわり
ウイスキーのラベルには、村の象徴である「コマドリ」と伝統行事「お松曳」の松が描かれています。見た目にも風格があり、贈り物や自分へのご褒美としても最適です。アルコール度数は40度に設定され、どの品にも丹波山村の地下水が使用されているため、深みのある味わいが楽しめます。
ミズナラ樽の取組み
昨今のふるさと納税ブームやオリジナル商品開発の潮流の中で、丹波山村は地域資源の活用に力を入れています。ミズナラ樽の製作は、富山県や岐阜県、また樽の組み立てを京都府の業者に依頼するなど、地域間連携も進められています。これにより、地元産の木材を最大限に活かした商品が生まれ、地域経済の活性化につながっています。
さらに、ウイスキーの開発に続き、非売品であるミズナラ樽での白ワインも令和5年12月に完成する予定です。これからも丹波山村の魅力を発信できる商品が続々登場することが期待されています。
丹波山村のウイスキーは、地域の魅力を伝えるだけでなく、訪れた人々に新しい味覚の体験を提供しています。この機会に、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。