新NISA時代の個人投資家の現状
2024年の新しいNISA制度開始を控え、投資環境が変化する中、個人投資家の戦略はどのようになっているのでしょうか?株式会社400Fが実施した調査によると、投資を行っている人の71.7%が自分の資産形成に取り組んでいると応えています。この結果は、なんと360名を対象にした「オカネコ 投資ポートフォリオに関する調査」に基づいています。
日本株中心の「ハイブリッド型」ポートフォリオ
調査結果によると、92.3%の投資家が日本株を保有し、76.4%が外国株を持つというデータが得られました。このことから、個人投資家の多くが日本株を中心にしつつも、外国株を取り入れる「ハイブリッド型」のポートフォリオを構築していることが浮き彫りになりました。日本株の保有比率は49.5%であり、外国株は37.6%と、日本株に重きを置いている様子が伺えます。
日本株が選ばれる理由
日本株投資の主な理由は「高配当や株主優待が期待できる」という点で、58.4%がこの理由を挙げました。続いて「企業の成長性を期待」が33.2%、また「為替変動の影響を受けない」と「馴染みのある企業に投資したい」がそれぞれ27.2%でした。この結果から安定したインカムゲインを求める傾向が強いことが分かります。
一方、外国株に目を向けると、「日本株よりも高いリターンが期待できる」という意見が51.4%を占め、リスク分散効果を期待する声も37.9%に達しています。これにより、外国株で高いキャピタルゲインを狙い、日本株でインカムゲインを確保するという二軸の戦略を持つ投資家が多いことが理解できます。
円安の影響を受ける投資選定
調査では、「現在の円安は、あなたの投資先の選定にどの程度影響を与えていますか?」という質問にも多くの投資家が注目しました。実に64.3%が「非常に影響を与えている」または「ある程度影響を与えている」と回答しており、円安が個人投資家の選択に影響を及ぼしていることは明らかです。
新NISAの成長投資枠と日本株の人気
2024年から始まる新NISAの成長投資枠では、日本株(個別株)に投資する人が47.6%を占め、続いて外国株(投資信託)が41.6%、S&P500の投資信託が37.3%の関心を集めています。特にこのデータは、投資信託への関心が高まっていることを示唆しています。
まとめ
これらの結果を合わせると、新NISAや円安の影響を受けて、多くの個人投資家が日本株で安定したインカムゲインを追求しつつ、外国株でのキャピタルゲインを狙った「ハイブリッド型」のポートフォリオを構築していることが分かります。これは、資産を効率的にふやしていくための賢い戦略といえるでしょう。
今後も『オカネコ』では、株初心者向けの情報や、様々なお金に関する悩みを解消するための専門的なアドバイスを提供しています。