名鉄都市開発とザイマックスグループ、共同スポンサーに合意
2023年10月、名鉄都市開発とザイマックスグループの間で重要な合意が成立しました。2社はザイマックス・リート投資法人の共同スポンサーとなることで、資産運用業務を強化し、新たな事業展開を目指しています。この合意により、名鉄グループは不動産投資信託事業へ初めての参入を果たすこととなります。
合意の内容と仕組み
名鉄都市開発株式会社(名古屋市中村区に本社)とザイマックスグループ(東京都港区に本社)は、ザイマックス不動産投資顧問が運営するリート法人の資産運用を共同で行う契約を結びました。2025年10月1日には、ザイマックスアセットマネジメントが「名鉄・ザイマックスアセットマネジメント株式会社」に名称を改めます。
この協業によって、名鉄都市開発とザイマックスグループは、地域に根ざしたリートとしての活用を推進します。その結果、リートの資産規模拡大やポートフォリオの質向上も期待されています。さらに、今後は中部圏の地域価値向上を意図した長期的なビジョンの下で運営が行われることになります。
地域貢献と長期戦略
本リートは、地域密着型の「地域リート」として成長を目指し、中部圏の企業とも連携を深めながら不動産種別の拡充に努める方針です。名鉄グループの強固な基盤を活かし、新たなプロジェクトを展開することで、地域経済の活性化を図ります。特に、中部圏に関連のある投資家からの資金を集め、円滑な物件運用を進めることで「ひらかれたまちづくり」に繋げていく考えです。
資産規模と市場影響
今後の目標としては、初期段階でリートの資産規模を1,000億円に引き上げ、長期的には2,000億円を見込んでいます。この成長に伴い、地域の不動産市場にも好影響を与え、物件周辺の地域経済にもプラスの効果をもたらすことが期待されています。
計画されている商号変更も念頭に置きながら、名鉄とザイマックスは両者の持つ専門知識を融合し、第ニの成長期を迎える準備を進めています。ただし、商号変更には投資主総会での承認が求められますので、その点については今後の進展が待たれます。
未来への期待
名鉄都市開発とザイマックスグループの共同ブランドとしての戦略は、潜在的な不動産開発市場での競争力を高めるだけでなく、より多くの企業との提携を模索することにも繋がります。この協業は地域の価値を一層高め、地元の人々の期待にも応えられる事業として進化することを目指しています。
地域の未来を見据えた「リート事業」の新たな展開に、私たちも注目していきたいところです。