PROPEL™で改善する鼻腔ケア
2025-09-25 12:49:37

日本初のステロイド溶出型副鼻腔ステント「PROPEL™」が医療現場に革新をもたらす

日本初の革新的ステロイド溶出型副鼻腔用ステント「PROPEL™」の登場



日本メドトロニックが保険適用を取得した「PROPEL™」は、副鼻腔炎手術後に特化した生体吸収性の副鼻腔用ステントです。この製品は2025年9月25日から販売される予定であり、日本国内の慢性副鼻腔炎治療に新たな光をもたらすものと期待されています。

副鼻腔炎の現状



副鼻腔炎、またの名を蓄膿症は、日本国内で約200万人が影響を受けていると言われています。特に、平均年齢が45歳というデータからも、働き盛りの世代に多く見られる疾患です。副鼻腔の炎症は鼻詰まりや喉の痛みへと繋がり、日常生活に支障をきたす可能性があります。患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)が大いに損なわれて疲労感や頭痛を引き起こし、苦しむ人々が後を絶ちません。

慢性副鼻腔炎の改善策



慢性副鼻腔炎に対しては、一般的に内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)が用いられています。この手術により炎症の起きた組織を取り除き、通気性を確保することが目指されます。しかしながら、手術後の再炎症や再狭窄などのリスクも残されており、術後管理は依然として難しい課題です。

PROPEL™とは?



「PROPEL™」は本邦初のステロイド溶出型生体吸収性副鼻腔ステントであり、手術後、副鼻腔に留置されることで、モメタゾンフランカルボン酸エステルが約30日間にわたり放出されます。このテクノロジーにより、術後の再燃リスクを大きく低減させることが期待されます。

臨床効果



臨床試験の結果、「PROPEL™」を使用した場合、術後に必要な追加の治療回数は従来の管理方法に比べて35~47%も削減されることが報告されています。米国での長期観察研究でも、耳鼻咽喉科医の受診や再手術の必要性がそれぞれ22%、27%も減少することが示され、術後管理が中長期的に有効であることが確認されました。

メドトロニックの革新



メドトロニックは耳鼻咽喉科のフィールドにおいて、革新的な製品に取り組んできました。ビジネスダイレクターの丸山雅史氏は、「PROPEL™の導入により、日本の患者に新しい治療の選択肢を提供できることを嬉しく思っている」とコメントしています。この新たなステントが患者のQOL向上に寄与することが期待され、医療現場における革新が進むことに期待がかかります。

内視鏡下副鼻腔手術の進化



内視鏡下副鼻腔手術は、体に優しい手法とされ、年々手術件数も増加傾向にあります。ナビゲーション技術の導入により、手術の安全性も向上し、医療現場での実績が積み重ねられています。

今後も「PROPEL™」の普及が進むことにより、慢性副鼻腔炎の治療が一層充実し、患者がより快適な生活を送れるようになることが期待されます。


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会社情報

会社名
日本メドトロニック株式会社
住所
東京都港区港南1丁目2番70品川シーズンテラス 22F
電話番号

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