電通デジタルとIVRyが手がける新たな営業支援サービス
株式会社電通デジタル(本社:東京都港区)は、株式会社IVRy(代表取締役 CEO:奥西 亮賀)と共同で、非対面営業における成果の最大化を図る「AI-DXソリューション」を開発し、正式に提供を開始しました。このサービスは、営業力の強化を目的としており、AIを活用した電話営業のデータ可視化とコンサルティングによって、企業の営業活動をサポートするものです。
非対面営業が主流に
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、企業の営業スタイルは対面から非対面にシフトしています。対面と非対面のハイブリッド営業が重要視される中、データ活用が極めて重要であることが明らかになっています。しかし、営業担当者と顧客との会話を手動で記録することは、膨大な工数を必要とし、業務の効率を下げてしまいます。その結果、営業のノウハウが特定の社員に偏り、組織全体のスキル向上が難しくなるという課題が浮上しています。
AI-DXソリューションの特徴
この「AI-DXソリューション」は、以下の3つの機能を提供します。
1. 営業担当者の負担を軽減
「アイブリー」が電話営業時の会話をリアルタイムで記録し、要約します。さらに、営業支援システム(SFA)や顧客関係管理(CRM)と連携し、自動で商談記録を生成することで、伝達ミスや記録漏れを防ぎ、営業活動の精度を向上させます。
2. 組織全体でのスキル再現
電通デジタルのコンサルティングチームが、蓄積した通話データをもとに営業スキルの高い社員の成功要因を分析します。これにより、優れた営業トークやキーワードを明文化し、新たなトレーニングプログラムの開発を行うことで、組織全体のスキル向上を目指します。
3. PDCAサイクルの迅速化
「アイブリー」によるリアルタイムのデータ分析を活用し、営業活動の改善点を抽出します。これにより、次のアクション提案や営業シナリオの改善を即時にフィードバックし、再現性のあるPDCAの実現を支援します。特に、KPIマネジメントやガバナンスの強化にも寄与します。
今後の展望
電通デジタルとIVRyは、両社の強みを融合させ、企業の営業DX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に推進します。また、音声データの活用を進めることで、企業の重要な資産となるよう支援し、生産性の向上と事業成長に繋がる取り組みを続けていきます。
公式コメント
「AI-DXソリューション」の開発に関して、電通デジタルの副社長執行役員、小林大介氏は、「この新しい取り組みが営業の効率化と成果の最大化に貢献することを期待しています」と述べています。また、IVRyの奥西 CEOも「このサービスを通じて、営業現場の価値を組織の資産に変えていきたい」と語っています。
今後の営業現場の進化に、期待が寄せられています。