キヤノンITSメディカル、特許受賞の意義
キヤノンマーケティングジャパングループの一員であるキヤノンITSメディカル株式会社が、このたび「令和6年度関東地方発明表彰」で「発明奨励賞」を受賞しました。受賞した特許は「遠隔読影における読影依頼運用技術」(特許第6561895号)で、医療データ解析の精度向上に寄与する重要な技術です。
遠隔読影インフラサービスの活用
この特許技術は、キヤノンの医療クラウドサービス「Medical Image Place」で実装されており、CTやMRIを利用して撮影した医用画像を専門医が解析する遠隔読影業務に適用されています。専門医による画像分析を支援し、検査を受けた医療機関以外の所でも質の高い診断サービスを提供するこの技術が、医療業界における働き方改革に寄与しています。
地方発明表彰の意義
「地方発明表彰」は、国内各地で優れた発明や考案を行った技術者や研究開発者の功績を顕彰するイベントです。毎年、多くの優れた発明が評価され、科学技術の進展や地域産業の振興が図られています。今回のキヤノンITSメディカルの受賞は、同社の技術力が評価される良い機会となりました。
特許技術の具体的な内容
本技術は、複数の読影医による専門性を考慮しつつ、各医師の読影可能件数を算出して最適な医師を自動的に割り当てる仕組みを構築しています。これにより、医師の専門性を最大限に活かすことができ、質の高い診断がより迅速に行えるようになります。この仕組みは、遠隔地での診療支援において柔軟性を持たせるため、医療の質向上に寄与します。
医療DXの推進
キヤノンMJグループは、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展を推進するために、これまで蓄積してきた技術や知見を活用し、医療現場の変革を図っています。遠隔読影のみならず、医療システム全般の向上を図る製品ラインナップを展開しており、今後も様々なサービスを提供していく予定です。
医療業界を変えるキヤノンのサービス
医療現場のDXを実現するために、「Medical Image Place」では、読影事業者や医療機関をつなぐサービスを展開しています。例えば、医療機関同士で医用画像を共有できる「地域連携サービス」や、モバイル端末を用いた画像参照サービスなど、多岐にわたるソリューションを提供しています。加えて、ペースメーカーの遠隔モニタリングを統合的に管理する新サービスも発表しており、医療業務を全面的にサポートしています。
結論
今後もキヤノンITSメディカルは、医療のIT化やデジタル技術を駆使して新たなサービスの創出を目指し、安心・安全な医療環境の提供に向けて貢献していきます。特に、医療現場での働き方改革に寄与する技術開発に注力し、より良い医療サービスを提供していく所存です。
お問い合わせや詳細については、キヤノンITSメディカルの公式ウェブサイトをご覧ください