物価高騰に負けない! 大阪のひとり親家庭を支える訪問型病児保育
近年、物価高騰が社会問題となっていますが、その影響を最も受けやすいのは、経済的に脆弱なひとり親家庭です。大阪市中央区に拠点を置く認定NPO法人ノーベルは、この問題にいち早く着目し、訪問型病児保育の支援拡大を通して、ひとり親家庭の生活を支える取り組みを強化しています。
冬の感染症流行期とひとり親家庭の課題
冬の感染症流行期は、保育園や学校が閉鎖されるなど、子どもの預け先に困るケースが増加します。特に、ひとり親家庭は、子どもの看病で仕事を休まざるを得ない状況に陥りやすく、収入減に直結する大きなリスクを抱えています。多くのひとり親家庭が非正規雇用であるという現状を踏まえれば、その影響は計り知れません。さらに、物価高騰が追い打ちをかけるように、生活費の負担は増大の一途をたどっています。ノーベルには、日々の生活に不安を抱えるひとり親家庭から悲痛な声が日々寄せられています。
ノーベルの訪問型病児保育:頼れる存在として
ノーベルが提供する訪問型病児保育は、まさにこの問題に対する解決策と言えるでしょう。子どもの発熱など、急な病気の際、保育のプロが自宅へ訪問し、子どものケアを行います。通常の保育園では預かれない37.5度以上の発熱時にも対応可能です。大阪市内には病児保育施設が18カ所しかなく、冬季には予約が殺到して利用できないケースも多く、訪問型病児保育の重要性は非常に高いと言えるでしょう。
ノーベルの訪問型病児保育は、当日朝8時までの予約で100%自宅訪問を実現。急な発熱時でも、安心して仕事に集中できる環境を提供します。これにより、ひとり親家庭は、収入の不安を抱えることなく、子どもとの時間を大切にしながら働くことができます。
支援内容と利用条件:経済的負担の軽減
ノーベルは2010年のサービス開始以来、大阪府・兵庫県の16自治体で累計約2.3万件の訪問型病児保育を展開してきました。経済的困難を抱えるひとり親家庭に対しては、寄付金を財源に、通常月額10,000円の月会費を月額1,000円にまで軽減。さらに、子どもの病気の心配なく働ける環境を支えています。
また、子育て負担軽減のため、子どもが元気な時にも利用できるベビーシッターサービスを期間限定で500円/時間(通常2000円/時間)で提供しています。これは、休園・学級閉鎖時や親の体調不良時、通院時の付き添いなど、様々なシーンで利用できる大変ありがたいサービスです。
対象者: 年収300万円以下、生後6か月~小学6年生の子どもがいるひとり親家庭
加入期間: 子ども一人につき1回、ご利用開始月から最長2年
利用可能エリア:
全域対応: 大阪市、吹田市、豊中市、守口市
一部対応: 堺市、東大阪市、八尾市、茨木市、高槻市、摂津市、枚方市、尼崎市、西宮市、箕面市、池田市、伊丹市
保育時間: 月~金 8:00~18:30
利用料金: 月会費1,000円、病児保育1,000円/時間(毎月初回病児保育利用は無料)、ベビーシッター500円/時間(2025年3月31日まで期間限定)
クラウドファンディングによる支援募集
100世帯への訪問型病児保育提供を目指し、ノーベルはクラウドファンディングを実施しています。目標金額は570万円で、集まった資金は、ひとり親家庭の保育費の補助などに充当されます。既に病児保育を利用したひとり親家庭からは、「職場での評価が上がり時給が上がった」「収入が安定し、子どもをレジャーに連れて行けるようになった」といった喜びの声が上がっています。
この支援を通して、ひとり親家庭が安心して働き続けられる環境を整備し、貧困の連鎖を断ち切ることで、子どもたちの健やかな成長を支えていくことが期待されます。
キャンペーン名称: 子どもの急病時、頼り先がない!大阪のひとり親100世帯に「訪問病児保育」のサポートを届けたい
開催期間: 2024年11月14日(木)~2025年2月14日(金)
目標金額: 570万円
キャンペーンサイト:
https://congrant.com/project/nobel/13710
問い合わせ先
入会窓口: 06-6940-4130