大阪芸術大学の学生が手掛けたマンガデザイン
大阪芸術大学は、琉球新報社と日本経済新聞社の共同企画「青い空・碧い海・紅い花」に、学生たちのマンガデザイン作品を発表することが決定しました。このプロジェクトは、広告というクライアントニーズに応えるために、学生たちの独自のアート作品を通じて、深いメッセージを伝えるための取り組みです。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは2025年6月23日(月)に慰霊の日に合わせて行われ、琉球新報および日本経済新聞に広告として掲載されることが予定されています。学生たちは「青い空」「碧い海」「紅い花」をテーマに、創造力豊かな作品を制作しました。これには、デザイン学科やキャラクター造形学科、舞台芸術学科、映像学科、アートサイエンス学科、文芸学科などの学生が参加しており、それぞれの視点から表現がなされています。
マンガデザインの魅力
「マンガデザインⓇ」は、日本で生まれたオリジナルのグラフィックデザインの手法です。グラフィックデザインの特長であるクライアントニーズの明確化とメディアに合わせた柔軟性、さらにはマンガの特性であるわかりやすさと物語性を融合させることによって、より魅力的な広告表現が可能になります。これにより、広告主が求めるメッセージを効果的に伝えることができるのです。
学生たちの挑戦
このプロジェクトに参加する大阪芸術大学の学生たちには、吉良俊彦氏と石井聡講師の指導のもとで、マンガデザインの理論やプロデュース手法を学ぶ機会が与えられました。彼らは新たなデザインの持つ力を体感し、自らの感性を活かした作品を創り出しています。どの作品もそれぞれに個性があり、それぞれの学生の思いが込められています。
プロジェクトの意義
2025年は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにした大阪・関西万博が開催される年でもあり、「昭和100年」や「戦後80年」という特別な意味を持つ年です。現代のVUCA時代(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)を背景に、気候変動や大規模災害、急速に進化するAI技術など、多くの不確実性が広がっている今、私たちは未来をどう描いていけばよいのか。このプロジェクトは、その思考を学生たちが「青い空・碧い海・紅い花」というテーマとして具現化し、沖縄からのメッセージを全国に発信しようとするものです。
このような活動は、単なる芸術的表現に留まらず、私たちの社会が持つ課題への意識を高め、未来を考えるきっかけとなるでしょう。広告を通じて、学生たちの新たな視点や表現が多くの人々に影響を与えることを期待しています。
マンガデザイナーズラボの代表
吉良俊彦氏は、大阪芸術大学の客員教授であり、マンガデザイナーズラボのプロデューサーでもあります。彼は上智大学法学部を卒業後、電通での経験を経て、2011年にマンガデザイナーズラボを設立しました。日本の文化であるマンガを広告に活かす新しい市場を開拓し、クリエイティブなコミュニケーションの方法を提案しています。
このプロジェクトを通じて、大阪芸術大学の学生たちが自らの力で未来を切り開いていく姿をぜひ注目してください。