高機能凍結肝細胞発売
2025-03-27 10:56:14

新たな創薬研究の扉を開く、高機能凍結ヒト肝細胞「PXB-cells Cryo」販売開始

新製品「PXB-cells Cryo」のご紹介



はじめに


広島県東広島市に本社を構える株式会社フェニックスバイオは、2025年4月1日より新しい凍結ヒト肝細胞製品「PXB-cells® Cryo」の販売を開始します。この製品は、創薬研究の現場において重要な役割を果たすことが期待されており、大きな注目を浴びています。

背景


創薬研究では、初代ヒト肝細胞がドナーからの提供に基づいて使用されていますが、これには幾つかの課題が存在します。ヒト肝細胞は培養での増殖が難しく、供給量に限界があるため、高機能な肝細胞を安定して確保することが長年の課題でした。開発が進む次世代培養法においても、質の高いヒト肝細胞の需要が高まっています。

フェニックスバイオの技術


フェニックスバイオは独自の技術を駆使し、凍結初代ヒト肝細胞からヒト肝細胞キメラマウスを作製。その体内での効果的な細胞回収法を確立することで、株の機能を維持したまま安定供給を実現しました。これまでは新鮮なヒト肝細胞「PXB-cells」が好評でしたが、輸送時の温度管理やコストが課題でした。

「PXB-cells Cryo」の特長


新製品「PXB-cells Cryo」は、ヒト肝細胞キメラマウスから効率的に採取した新鮮なヒト肝細胞を凍結したもので、機能性を損なうことなく保存が可能です。
- 接着性や形態を保持: 従来の新鮮ヒト肝細胞と比べても優れた接着性や形態を維持。
- 機能の維持: アルブミン産生能やCYP mRNA発現が高く保持されています。
- 長期保存が可能: 凍結により長期保存が可能で、コストを削減しつつ海外への供給も容易になります。

さらには、スフェロイドなどの3次元培養モデルでの研究にも活用できる場合があり、多様な研究ニーズに応える製品となっています。

製品詳細


  • - 製品名: PXB-cells Cryo (凍結ヒト肝細胞)
  • - 販売価格: ¥150,000 / vial
  • - 生細胞数: 5×10^6 cells / vial

今後の展開


世界的な初代ヒト肝細胞市場の拡大が見込まれる中、フェニックスバイオは独自の技術を活かし、国内外の創薬研究者に高品質なヒト肝細胞を提供していく予定です。この新製品の発売により、特に海外市場に向けたニーズにも応えることができると期待されています。

本製品の開発は、広島県令和5年度バイオエコノミー産業創出支援事業費補助金の支援を受けています。今後も新たな製品の開発に努め、創薬研究に貢献していく所存です。

!
フェニックスバイオ製品紹介ページ

※「PXBマウス」および「PXB-cells」は株式会社フェニックスバイオの登録商標です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

会社情報

会社名
株式会社フェニックスバイオ
住所
広島県東広島市鏡山3-4-1
電話番号
082-431-0016

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。