東京都町田市は、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするという目標を掲げ、環境先進都市「ゼロカーボンシティまちだ」の実現に向けた取り組みを積極的に推進しています。
その一環として、2024年11月より、水素で走る燃料電池ごみ収集車の試験運用を開始します。この取り組みは、東京都が推進する「燃料電池ごみ収集車ステップアップ型導入支援事業」への参加によるもので、水素エネルギーの需要拡大と早期の社会実装化を目指しています。
試験運用される燃料電池ごみ収集車は、いすゞエルフワイド・ロングをベースとした車両で、全長6,480mm、全幅2,180mm、全高2,280mmと、通常のゴミ収集車よりも大型です。
試験運用期間は2024年11月から2026年6月までの約1年8ヶ月間で、燃やせないごみの収集運搬業務(直営収集)に使用されます。対象地区は、成瀬地区と南町田地区です。
町田市は、この試験運用を通して、燃料電池ごみ収集車の車両性能や導入効果を検証し、環境負荷の低減や脱炭素化に向けた取り組みを進めていく予定です。
試験運用の開始を記念して、2024年11月19日(火)午後2時30分から3時まで、町田市役所にて出発式が開催されます。出発式では、今回導入した燃料電池ごみ収集車に加え、市で初めて導入された燃料電池自動車「MIRAI」と東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で使用された燃料電池自動車「MIRAI」も展示されます。
町田市は、環境問題への意識が高く、環境保護に積極的に取り組む市民が多く、環境先進都市として注目されています。水素燃料電池ごみ収集車の試験運用は、町田市が目指す持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。