猿島航路の新造客船NEW KUROFUNEがグッドデザイン賞受賞

猿島航路の新しい旅客船「NEW KUROFUNE」の栄誉

2024年度のグッドデザイン賞ベスト100を受賞した旅客船「NEW KUROFUNE」。運航を担当するのは、神奈川県横須賀市に本社を置く株式会社トライアングルです。この旅客船は、猿島航路を主な舞台にしており、乗客を安全かつ快適に運ぶだけでなく、無人島である猿島の自然や文化の魅力を発信する役割も果たします。

受賞の背景

「NEW KUROFUNE」は、デザインや機能性だけでなく、環境保護への取り組みや地域交流なども評価されて受賞に至りました。これらは、同船が持つ安全性や快適性、さらには観光客や地域住民とのコラボレーションによって成し遂げられました。審査委員から寄せられたコメントでも、「明確なコンセプトとインパクトの強いデザイン」が絶賛されています。特に旅行を楽しむ観光客を意識したデザインからは、ワクワク感や期待感が漂います。

NEW KUROFUNEの特徴

この旅客船の全長は20.90m、全幅は7.10m、喫水は0.90m、総トン数は19トンとなっており、平水上で236名を乗せることができます。造船所は愛知県蒲郡市の形原造船株式会社で、2024年4月17日に就航予定です。デザイン面では、観光を重視して自然や文化財をイメージしています。

地域への貢献

猿島航路は、2025年に再開から30周年を迎えます。それを記念し、島内の表示デザインを全面的にリニューアルし、BBQ事業の改良を進める計画も進行中です。これにより、地域資源を活かしたさらなる観光振興が期待されます。

さらに、観光客や市民が協力して集めたアルミ缶から作られたオブジェが船の内部に設置されており、自然環境保護の象徴としても認識されています。このオブジェは1階中央と2階後部に配置されており、船全体のデザインに新たな価値を加えています。