ABEJAとAIロボット協会が生成AI基盤モデル開発に挑む
株式会社ABEJAは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進するプロジェクトに参画し、ロボティクス分野における生成AI基盤モデルの開発を行うことを発表しました。このプロジェクトは、一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)との連携を通じて進められ、業界内外で幅広く利用されるAI技術の実装を目指しています。
プロジェクトの背景と目的
ABEJAは「ゆたかな世界を、実装する」という理念のもと、デジタルプラットフォーム事業を展開。彼らは高品質なデータ収集と基盤モデル開発を行い、特にロボティクス分野での生成AIの実用化に注力しています。今回の取り組みは、AIRoAが設立された2024年12月からの進行中のプロジェクトであり、データプラットフォームの構築と生成AIモデルの開発において、重要な役割を果たすことになります。
ABEJAは、ディープラーニングやLLM(大規模言語モデル)、さらには量子コンピュータ技術といった先端技術を駆使し、ロボットの行動生成をサポートしています。また、2024年11月にはこの技術がABEJA Platformに実装される予定です。
データプラットフォーム開発の3つの目標
プロジェクトの主な目的は、産業界で活用可能な生成AIモデルを検証することにあります。そのために、以下の三つの目標が設定されています。
1.
データ収集の質向上:実験環境と実際の社会環境でのデータを収集し、全体の競争力を高める高品質データセットの構築を目指します。
2.
基盤モデルの開発:収集したデータを活用し、様々なロボット種に対応可能な汎用性のある生成AI基盤モデルを構築します。
3.
実環境での検証:小売、製造、物流業界を中心に、基盤モデルを用いた実際のモデルの展開を実施し、その成果を検証します。
AIロボット協会とABEJAの役割
AIRoAは、AIとロボットの融合技術によりロボット産業の革新を高めることを目指す団体です。ABEAはAIRoAとの連携を通じて、生成AIを介したロボティクス分野全体の底上げを図っています。2025年からはこの新しいモデルの評価を行い、実際の商用展開に向けた道筋を模索します。
ABEJAは、その長年の経験と技術開発への取り組みを活かし、国際競争力の高いAIロボティクス技術の開発に挑戦します。双方の連携により、将来的には日本発の産業特化型AIエコシステム確立に貢献することが期待されます。
プロジェクトの展望
今回のNEDOが推進する桃仕事への参加により、ABEJAはさらなる技術革新を促し、ロボティクス産業の発展に寄与することを目指しています。この活動には、各業界からの広範なデータ収集および技術的サポートが含まれ、今後数年間にわたって進行します。明確な目標を持つこのプロジェクトは、将来的に新たなビジネス機会を生む可能性も秘めています。日本の技術力を駆使して、グローバルな舞台での競争にも挑戦していくことでしょう。
会社情報
- - 株式会社ABEJAの詳細は、 こちら からご覧いただけます。
- - 一般社団法人AIロボット協会の詳細については、 こちら を参照してください。