壱岐島の日本酒「よこやま」
2018-12-14 16:21:22
新たな日本酒文化の幕開け 壱岐島から生まれた「よこやま」シリーズ
壱岐島からの新しい風を感じる日本酒「よこやま」
壱岐島は、古代から交通の要所として大陸と日本を結ぶ歴史を持つ美しい島です。その青い海に囲まれた壱岐島は、食材の宝庫であり、焼酎の発祥地としても名を馳せます。ここでは、かつて17の日本酒蔵が並んでた時代もありましたが、時の流れとともに日本酒造りは一度途絶えてしまいました。しかし、28年の空白を経て、日本酒文化が再びこの地で息を吹き返しました。
壱岐島の酒文化再興への挑戦
長崎県の壱岐島にある重家酒造は、焼酎を作り続けてきた蔵として、横山兄弟の挑戦を受け継ぎました。彼らは、日本酒製造の再開を目指し、山口県の澄川酒造場と手を組むことで新たな日本酒「横山五十」を生み出しました。その後、2018年に壱岐島に新しい蔵を建て、「よこやま」シリーズを立ち上げました。
シリーズ第一弾として登場した「日本酒よこやま等外生酒」は、販売開始早々に6000本以上のオーダーを記録し、その人気はおおいに高まりました。
よこやまシリーズの特徴
新たに追加されたのは、5種類の純米吟醸酒です。食前から食後まで楽しめる多様な味わいを追求し、それぞれが異なる魅力を持っています。中でも注目なのは、ワインのような華やかな香りとさわやかな微炭酸を感じられる点です。この新しい日本酒は、和食だけではなく、洋食とのペアリングにも最適です。
特に「純米吟醸よこやまSILVER生」は、フレッシュでジューシーな口当たりで、飲む人を魅了します。一方で「純米吟醸よこやまSILVER火入」は、ほのかなフルーツの香りが心地よく、食中酒としても楽しめる繊細さを目指しました。
横山太三氏の想い
重家酒造の専務取締役兼杜氏、横山太三氏は、日本酒製造を再開する際の想いを語ります。「父の苦労を知っているからこそ、壱岐島における日本酒の文化を途絶えさせたくはなかった。私たちがやらなければ、壱岐はもう日本酒の地として存在意義を失ってしまう。」
彼は、これまでの日本酒製造の経験を活かし、「よこやま」シリーズを生み出しました。「壱岐の風を感じ、冷やしてワイングラスで楽しんでほしい。これが私たちの新たな挑戦です。」
全国への展開と未来のビジョン
壱岐島の「よこやま」シリーズは、既に多くの飲食店や酒店で取り扱われています。その遍歴は東京や福岡を中心に広がり、次第に全国的な認知を得ています。横山氏は「この酒が、国内外で評価されることを夢見ている」と意気込みを語りました。「壱岐島の誇りを胸に、私たちはこれからも新たな挑戦を続けていきます。」
今後も壱岐島から誕生する新たな美味しさに期待が高まります。是非、その味わいを体験してみてください。
会社情報
- 会社名
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重家酒造株式会社
- 住所
- 長崎県壱岐市石田町印通寺浦200番地
- 電話番号
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