環境危機と社会の意識
株式会社クロス・マーケティングが行った調査によると、環境問題への不安を感じている日本人が約78%に達し、特に年代が上がるほどその割合は高まるという結果が示されました。調査対象は全国の18歳から79歳の男女3,000名で、生活者の意識や行動がどのように変化しているかを把握することが目的です。
環境問題への不安度
環境問題には様々な側面があり、地球温暖化や森林破壊、海洋汚染、水質汚染、大気汚染などが挙げられます。「不安に思う」と回答した人が30%、さらに「やや不安に思う」人を加えると、合計で78%が不安を抱えていることが明らかになりました。特に50代以降の世代では不安感が高く、70代に至っては89%が不安を感じているという結果が出ています。
環境への意識と行動
環境問題に対する個人の意識を評価したところ、多くの人が「災害に強いインフラを整えるべき」と考えていることがわかりました。この意識は85%に上り、さらに「環境問題は今後ますます深刻になる」との見解も84%に達しました。特に、行動に移している人はわずか27%で、45%は「意識はするが行動には移していない」と述べており、今後のアクションを促す必要があると考えられます。
日本の社会問題
また、調査では早急な対策が必要だとされる社会問題も挙げられました。特に重要視されたのは、ライフラインの老朽化(70%)、災害対策(69%)、交通インフラの老朽化や賃金上昇が求められています。上がらない賃金や少子化といった問題は、若い世代から特に強い懸念が示されており、将来的な生活に影響を与える要因とされています。
企業と社会的責任(CSR)
また、企業の社会的責任(CSR)に関しても高い関心が寄せられています。消費者の安全や健康、プライバシー保護など、多くの項目が「重要だ」と認識されており、社会における企業の役割がかつてないほど求められる時代に突入していると言えます。
まとめ
これらの調査結果から、環境問題に対する不安が高まる一方で、具体的な行動に移す意識がまだまだ不足していることが分かります。そして、賃金や人口問題に対しても早急に対策が求められており、今後の社会の在り方を考える上で重要なポイントとなるでしょう。我々一人一人が環境や社会問題を真剣に考え、行動に移すことが求められています。これこそが未来の持続可能な社会を築くための第一歩と言えるでしょう。