茶美会文化研究所再始動
2023-02-24 15:21:50
再始動した茶美会文化研究所が目指す現代における「茶の美」
再始動した茶美会文化研究所が目指す現代における「茶の美」
茶の湯文化の発展と持続性を目指す「茶美会文化研究所」が、伝統文化との新しい切り口で活動を再開しました。本組織は、裏千家15代家元の二男である故・伊住政和によって1992年に設立され、2022年に再始動しました。今回の再始動は、過去の伝統を引き継ぎながらも、現代における「茶の美」を探求し、新たな価値を生み出す取り組みが期待されています。
「茶美会」の名称は、伊住政和氏が提唱した造語で、「茶の美に出会う」というコンセプトから来ています。かつて開催された「クラフトシアター茶美会」や、その後の展覧会は、様々なクリエイターたちが参加し、さまざまな表現方法で茶の湯文化を発信しました。今回再始動する茶美会文化研究所も、こうした歴史を重んじながら新しい試みを推進しています。
二代主宰・伊住禮次朗の活動
新たに二代主宰として就任した伊住禮次朗(茶名:宗禮)は、茶の湯文化を背景に持ちながら、現代の情勢に対応した研究や実践を行うことに力を入れています。彼は「伝統の継承」と「本質の探究」を両立させることが、文化の持続的発展に必要だと強調しており、これまで蓄積された知識や技術を基に新しい試みへと発展させていく考えを持っています。
禮次朗氏は、「伝統の継承」が大切な一方で、その中に「本質の探究」が欠かせないと述べています。技術やプロセスがただ受け継がれるだけでなく、その根底にある理念や意義を再確認することが重要だと感じています。これにより、茶の湯文化はより豊かになり、現代生活者との関係性も深化するでしょう。
クリエイティブディレクター・ナカヤマンの参加
新たにクリエイティブディレクターとして起用された現代アーティストのナカヤマン。氏は、ロサンゼルスと京都を拠点に活動する中で、コンテンポラリーアートやマーケティング分野で実績を築いてきました。彼が携わることによって、茶美会文化研究所は一層の現代化とグローバル化を目指すとともに、茶の湯文化を多角的に表現する機会を創出します。
茶美会文化研究所は、茶の湯文化の真髄を探求し、その美しさや奥深さを現代社会に照らし合わせて再構成することで、新しい価値観を創造することを目指しています。また、イベントやワークショップを通じて、広く一般の人々にもその魅力を伝えていく予定です。
今後の活動に注目
今後の活動において、茶美会文化研究所は、伝統を継承しながらも新たな視点からのアプローチを行い、茶の美の探求を続けることに注力します。このようにして、「茶の湯」が新たな形で生まれ変わり、現代においても強い影響を持ち続けることが期待されます。
「茶美会文化研究所」の再始動は、伝統文化に対する新しい知識や理解をもたらし、さらにその魅力が多様な層に広がる契機となるでしょう。これからの新たな試みから目が離せないでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ミリエーム
- 住所
- 京都府京都市上京区禅昌院町648-1
- 電話番号
-
075-451-5111