ビーウィズが新たにリリースした年末調整サービス
ビーウィズ株式会社が、自律型AIエージェントを用いた「AI年末調整サービス」を新しく発表しました。ここでは、年末調整業務におけるAIの導入によってどのように業務が変革されるのか、ご紹介します。
日本最大規模の年末調整業務
毎年約4,000万人が関わる年末調整業務は、日本の事務オペレーションの中で最も大規模なものです。近年では人事SaaSの普及によって一部の業務は効率化されてきたものの、多くの企業では紙ベースでの運用や複雑な制度から抜け出せていないのが現状です。そのため、自動化が進んでも投資対効果を得られない「95%の企業が成果ゼロ」という状況も課題とされています。
足を引っ張る既存の業務設計
従来の年末調整業務では、申告書や証明書の大規模な処理が必要なため、人事部門にとって大きな負担となっていました。申告内容に不備があった場合の手戻りや属人化、個別対応の依存などが、効率化の妨げになっていました。また、従来の業務設計は「人の手」が前提になっているため、AIの導入が難しくなっています。AIを後処理に組み込むだけでは効果は薄く、全体としての業務フローの見直しが必要です。
AIエージェントの恩恵
ビーウィズの新しいアプローチは、単に業務の一部をAIに置き換えるのではなく、AIエージェントが常に稼働することを前提にしています。AIによって定型作業を自動化し、人は判断が必要な場合のみに集中することで、業務の効果をあげます。
具体的には、申請書のスキャンからデータのチェック、不備連絡まで、これまで人間が行っていたプロセスをAIが自動で処理します。これにより、業務にかかる負担が大きく軽減され、効率性と品質が同時に向上します。
具体的な効果
実運用の試算によると、2万人の従業員を抱える企業において、年末調整の対応時間が2930時間から1039時間に、対応人数は19.3人から6.4人にそれぞれ約65%、67%削減されることが明らかになりました。これにより、人的負荷が大幅に軽減され、運用モデルの構築が可能となります。
今後の展望
ビーウィズが年末調整業務で実証したAIエージェントの導入は、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス全体に新たな基準をもたらします。このアプローチは、バックオフィス業務の全体を見直し、AI時代に適した形にアップデートすることで、企業の生産性向上に寄与します。
ビーウィズは、今後もこの成果を人事BPOの領域だけでなく、他の業務にも展開し、企業がAIを活用して業務価値を最大化できるように支援し続けます。
◆ ビーウィズ株式会社の概要
ビーウィズは、東京都新宿区に本社を構え、20年以上にわたるコンタクトセンター運用の知見を基に、顧客に最適なサービスを提供しています。自社開発のクラウドPBX「Omnia LINK」を始めとするAIを駆使した最新システムにより、企業のDX推進を支えるコンサルティングやサポートを行っています。