東京大学、150周年に向けての新たな一歩
東京大学が2027年に迎える創立150周年を前に、卒業生とのネットワーク構築を本格化させることが発表されました。これを受け、大学の基本方針「UTokyo Compass」に基づき、卒業生とのコミュニケーションを重視し、その活動の強化に乗り出します。将来的には、数多くの卒業生が参加しやすい環境を整えることで、大学と卒業生との関係性を深めることを目指しています。
卒業生ガイドブックの初発送
その具体的なアクションとして、初めての試みとなる「卒業生の東京大学ガイドブック」が準備され、約6万人の登録卒業生・修了者へ向けて発送されることになりました。このガイドブックには、卒業後も大学の施設やサービスを利用できる方法や、東大の最新情報、歴史、150周年に向けた取り組みなどが詰め込まれています。
ユーザーの期待を背負って
これにより、卒業生は東京大学に関する様々な情報を手軽に得られるようになり、大学との連携を感じることができるでしょう。また、ガイドブックは卒業生同士のつながりを刺激し、新たなコミュニケーションを促進する媒体となることが期待されています。
UTokyo Compassの役割
東京大学が策定した「UTokyo Compass」は、大学が目指すビジョンの一環であり、自らの役割を再認識するための基盤です。その中で「対話が創造する未来」という理念は、卒業生との対話を通じて新しい価値を創出しようとする姿勢を示しています。この理念に基づき、大学は卒業生の活動を強化し、より親密な関係性を構築することを目指しています。
専用コミュニティTFTの活用
また、東京大学はオンラインコミュニティ「TFT」を通じても卒業生との関係を強化していきます。現在、約8万人が登録するこのプラットフォームは、卒業生同士や在学生との交流を促進し、大学との絆を深めるための場として活用されています。TFTへの登録は無料で、卒業生、在学生、教職員、EMP修了者などが対象です。
未来に向けての取り組み
活動中の卒業生は推定で20万人に上り、今後はそのネットワーク化が進むことで、より強固なコミュニティが形成されるでしょう。大学はこのガイドブックの発送を一つのきっかけとし、卒業生・修了生との距離を縮めていくつもりです。これにより、参加するすべての 登録者が自らのアイデンティティを感じられるような環境が整うことが期待されています。
卒業生と大学の未来
東京大学の歴史ある伝統に、これからの時代が求める多様性を取り入れつつ、未来を見据えた卒業生ネットワークを構築していくことは、大学の発展や社会全体への貢献にも繋がるはずです。まさに、卒業生との絆を深めながら、150周年の節目を迎える東大の新たな挑戦が始まります。