名取市でARグラスを用いた観光ツアーが始まる
名取市が誇る新たな観光プログラム『NATORI AR HOPE TOUR』が2015年3月15日に開催されます。この取り組みは、宮城県農業高等学校の生徒たちによって企画され、被災地の過去、現在、そして未来をAR技術を通して体感できる内容が盛り込まれています。全国から注目されているこのツアーは、観光プランとしては日本一を決定する「観光甲子園」でグランプリを受賞した実績を持っています。
ツアーの内容
このツアーでは、語り部と呼ばれるガイドが参加者に震災の歴史を語りかけ、その内容に合わせたAR情報を提供します。具体的には、震災前の風景と震災後の状態をARで表示し、参加者がその変遷を実感できるようにしています。さらに、復興の象徴である桜の未来の姿をARで視覚化し、希望を持った観光体験を提供します。
実施背景と意義
名取市の復興を願う声が強まる中で、AR技術を用いることでただの観光地訪問ではなく、教育的な要素も含めた深い体験を提供することが目的です。被災地訪問においては、過去の悲しみをたどるのではなく、未来を見据えた希望の体験を重視しています。この試みは、観光業界に新たな風をもたらす試みとして注目されています。
開催概要
- - 日付: 2015年3月15日 8:30〜9:45
- - 場所: 閖上中学校〜日和山
- - 主催: Asia Resilience Forum
- - 協力団体: 株式会社ディー・エム・ピー、株式会社トーンコネクト
- - 機器協力: ソニー株式会社
このツアーに参加することで、参加者は単に名取市の風景を楽しむだけではなく、震災の歴史を深く理解し、そこから未来への希望を見出すことができるでしょう。AR技術の導入は、視覚的かつ感情的な体験をより一層豊かにし、被災地としての名取市を新たな形でアピールする手助けとなるでしょう。
この新しい形の観光体験を通じて、名取市が世界に発信するメッセージがどのように広がっていくのか、今から楽しみにしています。観光業界の新たな一歩が、他の地域へも波及することを期待しましょう。