光回線利用者意識調査2025：工事費ゼロ希望が90%を超える結果に

調査の背景

近年、テレワークや動画配信、オンラインゲームの利用拡大が進む中、家庭でのインターネット利用が増加してきました。これに伴い、最大10ギガの光回線も広がりを見せ、多様な選択肢が出てきています。しかし、光回線の料金体系や契約条件は事業者ごとに異なり、ユーザーがどの点を重視して回線を選んでいるのかについての詳細なデータが不足していました。

そこで、情報メディア「internet-all」を運営するヒカリアル株式会社が、光回線利用者を対象に調査を実施しました。この調査は、料金や通信速度、契約条件、キャンペーン内容などについて利用者の実態や意識を探ることを目的としました。

調査の概要

この調査はランサーズを用いて2025年8月に実施され、対象には光回線利用中の20代から60代の男女100名が含まれました。この方法により、実際の利用者の声を集めました。

調査結果の概要

アンケート結果からは、さまざまな興味深い事実が浮かび上がりました。以下、いくつかのポイントをまとめます。

1. 光回線の安い料金設定
戸建ての利用者が安いと感じる月額料金は「3,000円以下」「4,000円以下」および「5,000円以下」と幅広く、マンションでは「4,000円以下」が最も多い結果となりました。

2. 工事費の重要性
約9割の利用者が光回線の工事費は「できればゼロがいい」と希望しており、料金が契約に影響を与える重要な要因であることが明らかになりました。

3. キャッシュバックの認知度
光回線のキャッシュバックを受け取った人は全体の36%に留まり、認知度の低さが印象的でした。多くの人がキャッシュバック付きで契約していないという結果になっています。

4. 利用中の通信速度
利用者の43%が1ギガの光回線を利用しており、10ギガに興味を持っている人は全体の38%に及びました。

5. 満足度の高さ
通信速度に満足している人はなんと85%にも上り、利用者は現在の回線に高い評価を下しています。

6. 契約期間の縛りの意向
76%の人が「契約の縛りはない方が良い」と回答しており、特に解約時の違約金に対するネガティブな印象が強いことがわかります。

7. 違約金の実態
調査対象者の93%が過去に違約金を払ったことがないと答え、これも契約に対する心理的障壁を表しています。

8. 契約時の重視ポイント
光回線契約時に最も重視されるポイントは「速度や安定性」で、次いで「月額料金の安さ」などのコスト面が続くことも興味深い結果です。