テレワークにおける自己管理の重要性
株式会社LASSICが運営するテレワーク・リモートワーク総合研究所(通称:テレリモ総研)は、全国のワーキングパーソン1,011名を対象に「テレワークと仕事の自律性に関する調査」を実施しました。この調査の結果、テレワークを通じて自己管理がどう変わったのかが明らかになりました。
自分で選べることが増えたという実感
調査によると、テレワークで自己管理がしやすい場面として最も多く挙げられたのは「集中と休憩のリズムを自分で作れる」というもので、回答者の43.4%がこれを選びました。また、「集中したい作業に没頭できる」(35.5%)や「体調や予定に合わせて調整できる」(31.2%)という回答も多く、特に時間の使い方における自己選択の自由度が強調されました。
テレワークの利点として、自分のペースで働けることが持続的に支持されているのは、自己効力感を高める要因であり、効率的な仕事を可能にする環境を提供しています。このような環境では、ワーカーが自主的に休憩を挟んだり、作業リズムを調整することができるため、ストレスの軽減にも寄与しているようです。
直面する自己管理の課題
一方で、自己管理が難しいと感じる場面も多く報告されました。特に、「集中力が続かない」と答えたのは23.8%、「報連相のタイミングがつかみにくい」22.5%、さらに「一人で抱え込みやすい」と感じる人も22.0%に上ったことから、ソーシャルサポートが不足している状況も浮き彫りになりました。
ともすれば、リモートワークの特性上、即座に助けを求められる環境が構築されていないため、課題を一人で抱え込みがちになる点は注意が必要です。これらの問題は、特にコミュニケーションが減少したり、対面での確認ができない環境で顕著に現れます。
出社形態別の特徴
調査を出社形態別に見た場合、フルリモート勤務の人々は「業務の優先順位を自分で決められる」とする割合が43.6%に達しました。対してハイブリッド勤務(30.8%)やフル出社(21.6%)と比べて、リモート勤務のほうが自己管理の自由度が高い結果が出ています。特にフルリモートの環境では、自分の業務の流れや時間の使い方を自由に決められることが、ポジティブな影響をもたらしているようです。
逆に、自己管理が難しいと感じる場面では、フル出社が最も高い「集中力が続かない」27.7%、続いてハイブリッド勤務が23.7%、フルリモート勤務が16.0%と、出社形態によって感じ方の程度にばらつきが見られました。
これにより、フル出社における業務遂行のストレスやプレッシャーが、リモート勤務のそれと比べて厳しいことが示されています。
年代別・男女別分析
年代別で見ると、30代のワーカーは「報連相のタイミングを自分で選べる」割合が21.2%を記録し、一方60代では8.2%と明らかに差がありました。このことから、年齢による仕事の進め方や決断力に影響があることがわかります。また、男女差にも注目が必要で、女性は「集中と休憩のリズムを自分で作れる」と感じる割合が47.0%に達し、男性の40.0%と比較しても高い数値が見られました。
まとめ
この調査結果は、テレワークによる自己管理の向上と、その反面での課題を明確にしています。時間の使い方や、集中力を保つことが求められる中、自己管理がこれまで以上に重要なスキルとなってきていることを再認識させられます。テレワークの進化に伴い、自己管理の方法についても今後、さらなる検討とサポートが求められそうです。