誰もが楽しめるミュージアムへ向けた取り組み
国立アートリサーチセンター(通称:NCAR)は、全国の美術館や博物館が誰にでも利用しやすい場所になるよう、オンライン研修「ミュージアム・アクセシビリティ研修」を企画しました。具体的には、障害を持つ方々への合理的配慮や情報保障の意義と実践を学ぶこのプログラムは、2023年4月に施行された改正博物館法や文化芸術基本法の改正、ICOMによるミュージアム定義の改訂といった背景を踏まえています。
研修の目的と内容
近年、ミュージアムの役割は多様化しており、すべての人々が文化的体験を享受できる「開かれた場」としての重要性が高まっています。この研修は、合理的配慮や情報保障を中心にしたアクセシビリティの基礎知識と実践事例を学べる内容で、特にミュージアムの関係者や福祉に関わる方々を対象にしています。
NCARでは、すでに1,500名以上の受講者がこのプログラムを受けており、2025年度にはミュージアム運営チーム向けの研修も実施予定です。更に、全国の10か所で行う対面ワークショップも好評で、職員研修や組織内のアクセシビリティについての議論が深まっています。
受講プランの詳細
個人受講プラン
対象者は文化施設に関わる人々で、受講は無料。参加者は全9本の動画を期間内に視聴可能で、自己ペースで学習し、修了証を取得することも可能です。視聴後のレポート提出が求められ、全動画を視聴することが修了条件とされています。受講期間は2026年11月4日から2027年1月27日まで、申し込みはNCARのウェブサイトから行えます。
団体受講プラン
ミュージアムの職員やボランティア向けの団体研修も提供されており、受講は無料です。団体で受講し、振り返りレポートを提出することで、組織全体のアクセシビリティに対する理解が深まることを目指しています。こちらも申し込みはNCARのウェブサイトから可能となっています。
アクセシビリティが求められる理由
受講者からのフィードバックによると、ミュージアムは単に利用者を迎える場所ではなく、幅広い多様性を受け入れることが重要とされています。また、来館者に対して「歓迎している」という姿勢を示すことで、すべての人が文化を楽しむ機会を得ることが期待されます。これらの取り組みを通じ、ミュージアムが持つ役割とその重要性を再認識する機会となります。
終わりに
ミュージアムのアクセシビリティを高めることは、文化資源へのアクセスを広げるための重要なステップです。NCARの「ミュージアム・アクセシビリティ研修」を通じて、より多くの方々が文化的な体験を享受できる未来を作り上げる手助けができることを願っています。詳細は
NCARウェブサイトを訪れてご確認ください。