コオロギパウダーの研究
2023-02-01 07:00:01

コオロギパウダーの脳血管バリア機能への影響研究

脳血管を守る新たな可能性:コオロギパウダー研究



BugsWell株式会社は、独自のコオロギパウダーが生体バリア機能に与える影響を検証するための研究を行いました。これには、コオロギを原料とした食品の新たな可能性を見出すことが目的です。

研究の背景


生体は様々な外的要因から影響を受けています。紫外線や病原菌、温度変化などによって私たちの体はストレスを受けるため、このストレスを軽減するための「生体バリア」の機能が重要であるとされています。特に上皮細胞や内皮細胞が連携して作り出すバリアが正常に機能することで、私たちの健康が保たれます。しかし、近年ではこのバリアが異常を来たすことで、多くの疾患が引き起こされることがわかってきました。

そこで、BugsWell株式会社は、コオロギパウダーによる生体バリア機能の改善効果を確認するため、試験を実施しました。

試験の内容


研究では、コオロギパウダーを摂取した動物から得られた血清を使用し、BBB KitTMというモデルを分析しました。このモデルは、血液脳関門の再構成を行うもので、コオロギパウダー摂取前後の比較を行いました。

1. コオロギパウダーを低用量(L)および高用量(H)で摂取させた実験群と、コントロール群を用意しました。
2. 血清の濃度を2%に設定し、TEER(経内皮電気抵抗)を測定しました。
3. 実験はDay0からDay6にかけて行われ、TEERの変化を観察しました。

試験結果


コントロール群と比較した結果、コオロギパウダー高用量群のTEERが高かったことが確認されました。このことは、血液脳関門機能が健全であることを示しており、コオロギパウダーが直接的な健康への悪影響を及ぼすことはないと考えられます。

また、初期TEERが低いウェルにおいても、高用量摂取群でのTEER改善が見られました。このことから、血管機能が低下している場合には、コオロギパウダーをタンパク質源として摂取することが有益である可能性が考えられます。

今後の展望


今回の研究に基づき、BugsWellではさらなる検討課題を持ち続けます。複数の再試験や炎症細胞や老化細胞を用いた試験を行い、医療分野への応用可能性を模索していく予定です。

BugsWell のビジョン


BugsWell株式会社は、長期的な宇宙生活における食糧問題の解決策として、持続可能で栄養豊富な昆虫を食材として普及させることを目指しています。昆虫はわずかな水分と餌で効率よく動物性たんぱく質を生産でき、地球上の環境を守るための重要な資源になると考えられています。

我々は、2050年に向けて人類の食の基準を変える取り組みを進めています。昆虫由来の商品開発に注力し、人類の未来を切り開く一助となることを目指しています。

ニュースの詳細



会社情報

会社名
BugsWell株式会社
住所
長崎県西海市西彼町亀浦郷1243
電話番号

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。