ジールスが新たな接客AI事業「Omakase Robotics」を発足

ジールスが新たに立ち上げた接客AI事業「Omakase Robotics」

株式会社ZEALS（以下、ジールス）は、音声AIエージェント「Omakase.ai」をロボティクスに結びつけ、オフラインでの接客も支援する新事業「Omakase Robotics」をスタートさせた。代表取締役の清水正大がその指揮を執り、技術の開発を進めていく。発表によると、開発は永尾修一がリード。ジールスは10年前からロボット事業に取り組み、一度撤退した経験を持つが、今回は新たにAIを用いて再挑戦する形で市場に挑む。

発足の背景：急速に発展するフィジカルAIの活用

近年、ロボティクス業界ではハードウェアの進化が進み、製造コストが下がることで魅力的な市場環境が整った。特にアメリカや中国では、数多くのテクノロジー企業がAIとロボティクスを融合させる新しい試みに乗り出しており、まさに変革の時期を迎えている。ジールスもこの潮流を受け、「Omakase.ai」というAIエージェントを2025年に米国市場に投入し、接客分野での活用事例をこれまでに15,000体以上生み出してきた。

ジールスはかつてのロボット事業の経験を活かし、音声AI技術とロボティクスを融合させた新たな顧客体験を提供し、業界の人手不足を解決できると考えている。それにより、日本の細やかな接客文化を世界に発信するという目標も掲げている。

Omakase Roboticsの具体性

「Omakase Robotics」は、日本のスタートアップとしては異例のアメリカ先行ローンチを踏まえたプロダクトであり、すでに多くの企業に導入されている。音声AIエージェントとしての素晴らしい成果を挙げてきたこのプロダクトは、デイリーランキングで世界1位を記録するなど、グローバルな評価を得ている。

この新事業では、AIとロボットが共存することでオンラインとオフラインの接客を新たな次元に引き上げることができる。レストランや店舗での販売員の役割を担うロボティクスを想定し、よりスムーズでインタラクティブな顧客体験を目指している。

開発をリードする永尾修一の経歴

Omakase Roboticsの開発は、スタートアップでの豊富な経験を持つ永尾修一が主導する。彼は東京大学卒業後、さまざまなスタートアップでプロダクト開発や組織構築の経験を積んできた。特に、東南アジアでFinTech事業に従事したことで、国際的な視野と技術スキルが際立っている。アメリカを拠点にこの事業を進めることで、音声AIとロボティクスの融合をより具体的なものにする狙いがある。