MIKROEとルネサスの提携
最近、MIKROE(本社:セルビア、ベルグラード)が、ルネサスエレクトロニクス(本社:東京)との間でMCU開発ツールに関する長期サポート契約を締結した。この提携により、開発者は500種類以上のルネサスの主要MCUおよび今後の新製品に対する先進的な開発ツールを手に入れることができるようになる。
開発環境が一新
MIKROEは、ルネサスのMCUを対象にしたいくつかの革新的なソリューションを提供する。特に注目すべきは、インターネットを介してリモートでコードをデバッグできる「Planet Debug」というリモート・ボードファームの設置である。これは、誰でもインターネットを通じて手軽に利用できるため、ハードウェアを購入する必要なく開発を進めることが可能だ。
加えて、MIKROEのNECTO Multi-Architectural IDEと小型の「Click board™」もサポートに含まれており、これによって開発者は素早く概念実証(PoC)を提示することができる。Click boardは、オープンソースのmikroBUS™ソケットと互換性があるため、多様なホストシステムでの利用が可能である。
開発の加速と効率化
MIKROEのCEO、Nebojsa Matic氏は、この提携について非常に喜ばしいと語っている。「開発者は最新のNECTO Studioをダウンロードするだけで、多くのMCUに対応する開発ツールにアクセスできます。新しい製品がリリースされた際には、すぐにプログラミングとデバッグに取りかかれるのです。」
MIKROEのPlanet Debugは、欧州および南北アメリカですでに展開されており、今後はさまざまなキャンペーンやウェビナーを通じて、その利用を促進していく考えだ。特にルネサス製品を使う設計者にとって、このリモート・ボードファームは時間を大幅に節約する大きな助けとなる。
ゼロからの開発をサポート
開発者はNECTO Studio IDEを通じて自分のアプリケーションをインターネット経由で開発し、デバッグすることが可能であるため、ハードウェアの発注や受取に伴う手間を省ける。さらに、MIKROEが開発したCODEGRIPは、Wi-Fi経由でのプログラミングとデバッグを実現する世界初の技術であり、これにより実機の状況をリアルタイムで把握することも可能となる。
企業の見解
ルネサスのマーケティング担当副社長、Mohammed Dogar氏は次のように述べている。「MIKROEとの提携により、お客様は最新のMCUがリリースされた直後にその使用を開始できます。これにより、開発者は圧倒的な先行優位性を手にし、コスト削減を実現できます。」
この提携を通じて、開発者は常に最新技術を活用し、自身のニーズに合わせたリモート・ボードファームを構成することが可能となる。これからの製品開発に注目が集まる中、MIKROEとルネサスの協力関係がどのような成果をもたらすか、多くの期待が寄せられている。
MIKROEの取り組み
MIKROEは、開発期間の短縮に寄与する業界標準ハードウェアおよびソフトウェアソリューションの提供に注力している。彼らの「インターネット経由のプログラミング/デバッグ」や「毎日新製品をリリースする」というコンセプトは、開発者の負担を大きく軽減し、効率化を図るものである。MIKROEは、1,900以上のClick board™といった多様な製品を揃え、オープン規格の採用を進めながら、組み込み電子機器業界に新たな風を吹き込んでいる。