ホシザキの新たな挑戦
ホシザキ株式会社は、2025年1月2日(現地時間)にアメリカ合衆国にあるCannon Marketing Inc.(以下、CMI)の事業を買収しました。CMIは、30年以上にわたりホシザキの製品を扱ってきた販売代理店であり、この取り組みはホシザキのアメリカ市場におけるさらなる拡大を目指すものです。
CMIの役割とホシザキの統合戦略
CMIは、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州東部地域において、ホシザキ製品の販売比率が95%に達し、特に製氷機や冷蔵機器の販売に強みを持っています。ホシザキはCMIの買収により、アメリカ南東部での流通ネットワークを強化し、さらなる市場シェアの拡大を目指しています。
買収後、CMIの事業はホシザキの連結子会社であるホシザキ・サウスイースタン・ディストリビューションセンターに統合されます。この動きにより、ホシザキはアメリカ市場での販売能力を大幅に向上させることが期待されています。
ホシザキのアメリカ事業の歴史
ホシザキは1986年に製氷機の販売を開始し、その後2001年に業務用冷蔵機器の販売に進出しました。以来、ディストリビューションセンターの設立を進め、現在6社(合計15拠点)が存在します。このような背景の中、今回のCMIの買収はより効率的な事業運営をもたらす重要なステップとされています。
冷蔵機器販売の強化戦略
ホシザキブランドの米国における製品売上は主に製氷機が占めていますが、これは業務用冷蔵機器の売上拡大を図るために見直される予定です。CMIの買収は、ホシザキが新たなビジネスチャンスを開拓するための重要な施策の一つです。将来的には、製氷機と業務用冷蔵機器の取り扱い量を増やし、自社のディストリビューションセンターを介したダイレクトセールスを強化する方針です。
CMIの概要と今後の展望
CMIは1992年に設立され、ノースカロライナ州キンストンを拠点にフードサービス機器の卸販売を行っています。売上高は約32.5百万米ドルで、営業利益も4.4百万米ドルにのぼります。このような実績を持つCMIの事業をホシザキが引き継ぐことにより、両者のシナジー効果が期待されています。
この買収はホシザキにとって新たな成長の礎となり、今後のアメリカ市場におけるさらなる進化を促すものでしょう。ホシザキは自社の売上目標に向け、営業スタッフとの連携を強化し、アメリカ市場における存在感を高めていく考えです。
ホシザキの挑戦は、製品の品質向上や顧客満足度の向上に寄与し、さらなる成長を実現するでしょう。