音楽がもっと楽しくなる!CS音楽番組『Spicy Sessions』黒沢薫と中西アルノが語る音楽への向き合い方
CS放送TBSチャンネル1で毎月放送中の音楽番組『Spicy Sessions』。ゴスペラーズ黒沢薫と乃木坂46中西アルノがMCを務め、観客を前に生セッションを展開する、ちょっと刺激的な音楽番組だ。
番組は、音楽好きの間で話題となり、観覧応募も増加中。その魅力は、音楽が創られていく過程を目の当たりにできることにある。バンドメンバーとセッションを重ね、アレンジや歌のパート分け、コーラスアレンジなどが決まっていく様子は、まさにドキュメンタリー。
番組の大きな特徴は、音楽を“自由”に楽しむこと。ゲストミュージシャンとのセッションでは、楽曲のアレンジや解釈を自由に行い、予想外の展開に観客も熱狂する。
6月放送回では、ゲストにMs.OOJAが登場。黒沢薫とは、過去にデュエット曲も発表するなど、親交が深い。セッションでは、TWICEの「Feel Special」を、J.Y.Parkのセルフカバーバージョンを参考にアレンジ。黒沢薫の提案により、バンドメンバーはJ.Y.Parkの動画を参考にしながら、Ms.OOJA、黒沢薫、中西アルノのボーカル陣は歌のパート分けやハモリの相談を重ねた。観客も、前例のない光景に、期待と興奮が入り混じった様子だった。
中西アルノは、ソロ歌唱でONE OK ROCKの「Wherever you are」を披露。後半のロングトーンでは、オクターブを上げて歌い、観客を沸かせた。
7月放送回では、ゴスペラーズが尊敬するアーティスト、根本要(スターダスト☆レビュー)が登場。根本要は、スタレビの大ヒット曲「木蘭の涙」を弾き語りで披露し、スタジオの雰囲気をガラリと変えた。トークでは、中西アルノから音楽を自由に楽しむ秘訣を問われると、根本要は「ライブは正しいことをやるだけがすべてではない。その日、自分がこうしたいって想いがあるから、それを歌う。今日だけの私がいる。今日だけの自分を楽しめばいい」と答えた。
この言葉に深く共感した黒沢薫と、感銘を受けた表情で聞き入る中西アルノの姿が印象的だった。セッションでは、サム・クックの「Bring It On Home to Me」をデイヴ・メイスンバージョンで演奏。アドリブやアレンジを交えながら、3人は“自由にできる音楽、今日だけできる音楽”を観客の目の前で繰り広げた。
また、中西アルノが大好きな一青窈の「ハナミズキ」を3人で歌唱した際には、根本要と黒沢薫の絶妙なハーモニーが、中西アルノの歌声をさらに引き立てた。
収録後のMCインタビューでは、黒沢薫は「アルノさんをどこまで巻き込めるかが、今回のテーマだった」と語り、中西アルノは「根本さんの言葉から、新しい視点を得た。自分の中で大きな気付きになった」と答えた。
中西アルノは、完璧主義的な面があり、常に100%の状態を目指していたという。しかし、根本要の「喉の調子が悪い日には、その日の声がある」という言葉から、音楽に対する考え方を変えられたようだ。
黒沢薫は、中西アルノがセッションを通して、様々な経験を積むことで、歌も演奏も成長していくと期待を寄せている。
音楽は、正解が一つではない。音楽を通して、それぞれの答えを見つけてほしい。それが、この番組『Spicy Sessions』が目指すものだ。音楽は、本当に生き物だ。
ぜひ、生きた音楽番組『Spicy Sessions』を視聴して、音楽の楽しさを体感してみてほしい。