IkarovecとVectorBuilderの戦略的提携
IkarovecとVectorBuilderが新たに独占的オプション契約を締結しました。この契約により、IkarovecはVectorBuilderが開発した新規AAVカプシド群から一種類をライセンス供与され、網膜疾患に対する遺伝子治療を加速させることが可能になります。特に中期加齢黄斑変性症(AMD)患者を想定し、高効率な遺伝子導入が期待されています。
IKAR-003の概要
Ikarovecが提案する遺伝子治療候補「IKAR-003」は、中期AMDを対象としたもので、硝子体への投与が可能です。これは、病気の進行予防が重要な中期AMD患者に特化しており、治療への迅速なアクセスを提供することが目的です。予想される取引額は10億ドルを超えるとされています。
この治療は、神経保護と補体調節という二重経路のアクションを組み合わせており、一次投与で視覚機能を維持しつつ疾患の進行を阻止することを目的としています。現在、承認されている治療法がない中期AMDは、多くの患者に不可逆的な視力喪失リスクをもたらす病気です。
眼科用AAVカプシド技術の進化
今回の契約に基づき、VectorBuilderのAAVカプシド技術を利用することで、IKAR-003は診療所での硝子体注射を通じた投与が可能になります。これにより、早期から中期AMD患者に向けたより効果的な治療法へアクセスできる新たな道が開かれます。
IkarovecのCEO、トーマス・シウラ氏は、次のように述べています。「VectorBuilderとの提携を通じて、我々は診療所でも投与可能な治療薬を提供し、病気の進行防止に向けた価値を最大化します。」
AIによるAAVカプシド設計
VectorBuilderはAIを活用したDeepCapプラットフォームを持ち、網膜細胞への遺伝子効率的な導入を実現しています。院外で可能となるこの技術は、現行の臨床用カプシドよりも優れた効果を発揮することが期待されています。
これにより、視力喪失につながる網膜疾患について、革新的な治療法の開発の確固たる基盤が築かれることでしょう。
未来への期待
Ikarovecは、視力を脅かす網膜疾患向けの二重経路遺伝子治療の先導企業です。その背景には、経験豊富な専門家が集まっており、さまざまな疾患に対応可能な治療法を開発しています。中期AMDや網膜色素変性症の治療に適した戦略を組み立て、患者の視機能を守るための取り組みを続けていくとしています。今後、IKAR-003の臨床試験が進むことで、新たな治療の扉が開くことが期待されています。
詳細については、ベクタービルダー・ジャパン株式会社にお問い合わせください。