岩手の風力発電問題
2026-01-08 11:28:11

岩手県で進行中の風力発電計画に事業中止要請の声が高まる

岩手県で進行中の風力発電計画に事業中止要請の声が高まる



岩手県において、風力発電計画「(仮称) 西久慈風力発電事業」に対し、日本自然保護協会が事業中止を求める意見を提出しました。この計画は、西久慈ウインド合同会社によって推進され、最大28基の風車を建設する意図があるとのことですが、専門家や環境保護団体からは強い懸念が示されています。

この意見提出は、岩手県知事が環境アセス配慮書において、計画地から保安林や自然公園を除外するよう求めたにもかかわらず、事業者側がそれを無視した形で進めていることに起因しています。実際、予定されている28基の風車は、いずれも保安林や自然公園に重なっていることが明らかになっています。

さらに、事業計画の一部地域が、県のガイドラインに基づくイヌワシの重要な生息地とされるレッドゾーンに含まれているという事実があります。こうした状況は、生物多様性が脅かされる懸念をより一層強めています。特に、環境アセスメントガイドラインでは、「生物多様性保全の鍵になる地域(KBA)」や特定植物群落「平庭高原のシラカンバ林」が含まれており、地域の自然環境への悪影響は計り知れません。

日本自然保護協会によると、この計画は2025年に発表された大型陸上風力発電計画において、全国で最も懸念される6つのプロジェクトの一つとして評価されてともなっており、その影響評価が進行中です。

親会社であるインベナジー・グループが掲げる「持続可能な社会の実現」と「地域と共に」の理念に対し、本事業がどれだけ責任あるものであるかが問われています。こうした環境への配慮が欠如した計画は、地域住民を含む多くの人々に不安と影響をもたらすと考えられます。

事業の影響と地域の将来



風力発電は再生可能エネルギーの一環として、大きな期待が寄せられていますが、その計画が地域の自然環境や生態系を脅かすものであれば、持続可能性が損なわれることは明白です。特に、岩手県は美しい自然と豊かな生態系に恵まれており、そこに住む人々にとって、その価値は何物にも代えがたいものです。

地元の住民や環境保護団体が一丸となり、自然保護に向けた取り組みを強化することが求められています。利便性やエネルギー確保だけでなく、自然との共生も大切にしなければなりません。一方で、企業側も地域との対話を進め、持続可能な発展を実現するために責任ある行動を求められています。

そのためには、企業が地域住民の意見を尊重し、環境負荷を最小限に抑える方策を検討することが重要です。事業を進めることができるとしても、環境配慮のない事業は地域社会との対立を生むだけであり、長期的な利益には繋がらないでしょう。

この問題が今後どう進展していくのか、私たち全員が注視していく必要があります。自然を守るためには、一人ひとりの理解と協力が必要であり、地域と企業が手を携え、共存する未来を目指していきたいものです。


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会社情報

会社名
公益財団法人日本自然保護協会
住所
東京都中央区新川1-16-10ミトヨビル2F
電話番号
03-3553-4101

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