大阪市、此花区と西成区の市有地で土壌汚染調査を実施 一部区画で基準値超過

大阪市、市有地で土壌汚染調査を実施 一部区画で基準値超過



大阪市は、此花区伝法1丁目と西成区長橋3丁目の市有地において、土壌汚染状況調査を実施しました。その結果、一部区画で土壌汚染対策法で定められた基準値を超過したことが判明しました。

調査は、令和2年9月17日から令和6年3月22日にかけて、土壌含有量調査、土壌溶出量調査、土壌ガス調査、地下水調査が行われました。

調査の結果、此花区伝法1丁目では、鉛及びその化合物が含有量基準値を、シアン化合物と砒素及びその化合物が溶出量基準値を超過しました。西成区長橋3丁目では、鉛及びその化合物が含有量基準値を、六価クロム化合物が溶出量基準値を超過しました。

しかし、土壌ガスと地下水については、両調査地ともに基準値に適合していました。また、調査地は周囲をフェンスで囲い、地表はアスファルト舗装や土壌飛散防止シートで覆われているため、周辺住民への健康への影響は低いと判断されています。

大阪市では、現在、土壌汚染対策法に基づく区域指定の申請を行っており、今後、本件地の活用には必要な措置を講じていくとしています。

土壌汚染調査とは?



土壌汚染調査は、地中に存在する重金属や有害物質が、人々の健康に影響を与える可能性を調べるために行われます。

具体的には、土壌含有量調査と土壌溶出量調査があります。土壌含有量調査は、土壌中の有害物質の濃度を測定し、直接摂取による健康被害を防ぐための調査です。土壌溶出量調査は、土壌中の有害物質が地下水に溶け出す量を測定し、地下水を介した健康被害を防ぐための調査です。

基準値を超過した場合の対策



土壌汚染調査で基準値を超過した場合、その汚染状況に応じて様々な対策がとられます。例えば、汚染土壌の除去や浄化、地下水の浄化などです。

大阪市では、今回の調査結果に基づき、適切な対策を検討していくとのことです。

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