オンライン診療の新展開
2020-04-06 15:44:28

新型コロナ対策におけるオンライン診療の進化とその効果

新型コロナ対策におけるオンライン診療の進化



新型コロナウイルスの影響を受け、医療現場ではオンライン診療が普及してきています。この取り組みは、特に初診からのオンライン受診を許可することによって、感染症のリスクを低減することを目指しています。しかし、現在の仕組みでは、視診と問診に依存しているため、特定の情報を把握するのが難しい状況です。これにより、医療提供者の負担は逆に増えてしまうことがあるのです。

オンライン診療の限界



たとえば、慢性疾患の経過観察や軽度の症状に対する医療相談の場合、患者が通院しない選択肢はありがたいものの、依然として医師に必要な情報が不足してしまいます。このような状況において、特に救急医療との関連が密接な感染症指定病院は、既に多くの患者に対して救急対応が行えないケースがあるとともに、医療の逼迫を感じている場合も少なくないのです。

電子聴診器の活用



そこで、株式会社スマートゲートが提供するオンライン診療システム『スマートキュア』の導入が見直されています。このシステムは、電子聴診器の使用を可能にし、対面診療に近い形で医療提供が行えるような仕組みを構築しています。具体的には、訪問看護師が患者宅を訪問し、電子聴診器を使いオンライン診療を行うことによって、医師の訪問を省略し、より多くの患者に迅速で効率的な医療が提供できる可能性が高まっています。

高齢者施設での取り組み



高齢者施設での導入例も増えています。特別養護老人ホームからの夜間の救急搬送依頼も、電話連絡による応急処置では限界がありますが、オンライン診療が機能することで、搬送を避けられたケースが増えています。これにより、入院が必要なケースが減少し、患者やその家族にとっても安心な医療が実現されつつあります。平均で11日間の検査入院を回避できる可能性も示唆されています。

医療の未来



さらに、オンライン診療を行う際には、患者側や看護師が持つデバイスにバイタルモニタリング機器や、心電計、モバイル・エコーを接続し、リアルタイムでデータを医師と共有できる未来が描かれています。このように、診療の質を向上させるだけでなく、医療現場における負荷軽減にも寄与することが期待されています。

電子聴診器が特別に設計されている『スマートキュア』は、心音の周波数特性が特に優れており、医療現場での有効性が実証されています。新型コロナウイルスによる医療崩壊のリスクを回避するために、こうした新しい取り組みがますます重要になってきています。

会社情報

会社名
株式会社スマートゲート
住所
東京都港区港南1-9-36NTTデータ品川ビル13F
電話番号
03-6661-6805

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。