美空ひばり像の移設除幕式が盛況に開催される
2023年10月17日、福島県いわき市の雲雀乃苑で、美空ひばり像の移設除幕式が行われました。このイベントには、ひばりプロダクション社長の加藤和也さん、テレビプロデューサーの石井ふく子さん、歌手の近藤真彦さん、徳光和夫さんが出席し、盛況な雰囲気の中、600名以上のファンや地元の方々が集まりました。
美空ひばり像は、京都の太秦映画村内にあった美空ひばり記念館のエントランスで長年ファンを見守ってきましたが、記念館の取り壊しに伴い、いわき市に移設されることが決まりました。この等身大のブロンズ像は、彫刻家の川合敏久氏の手による作品で、平成6年に設置されて以来、多くの人々に愛されてきました。
移設の理由としては、ひばりが東日本大震災で犠牲者を悼む姿が想起されることから、雲雀乃苑が聖地としてふさわしいとされました。和服姿で手を組むひばり像は、愛される存在であり続けています。
除幕式では、加藤氏が「二度と悲しいことが起きないよう、ここに来るべくして来た銅像だと思います」と語りました。また、近藤さんは自身の思い出を語り、ひばりとの関係の大切さを強調しました。彼は、ひばりからのサインや温かい言葉を受けたエピソードを振り返り、心に残る体験を話しました。
石井氏も、集まったファンに向けて「ひばりさんも喜んでいると思います」と言い、感慨深いコメントを残しました。さらに、徳光さんは「司会を務めることができて、本当に光栄」とその喜びを語りました。
ひばりさんの復帰第一弾「みだれ髪」にも触れ、いわき市との深い結びつきを感じる場面もありました。この曲は、いわき市の塩屋埼にある燈台下に歌碑が建てられるほど、地域に根付いた歌となりました。
除幕式が大成功を収めたことを受けて、加藤氏は「多くの方にひばり像を見ていただき、福島の名所を巡っていただきたい」と話し、今後の展望を語りました。
美空ひばり像の移設は、彼女の偉業を称え、また地域の人々の思いを形にする大事な一歩となったことに間違いありません。これからも彼女の歌声とその思い出が、人々の心に生き続けることでしょう。