石黒浩のAVITAの挑戦
2021-09-07 14:30:01
ロボット学者・石黒浩が推進する新しいアバター技術の未来
アバター技術で未来を変える!AVITA株式会社の設立
大阪大学大学院の教授、石黒浩博士が新会社「AVITA株式会社」を設立しました。彼は、20年以上にわたって人と関わるロボットやアバターの研究に尽力し、その成果を社会に役立てるために新たな一歩を踏み出しました。AVITA株式会社のビジョンは「Virtualize the Real World」。これは、アバター技術を用いて私たちの可能性を広げるというもので、実際の世界を仮想的に多重化することを目指しています。
アバター技術の革新
私たちは日常生活の中で、仕事や家庭、友人との関係といった複数の「自分」を持っています。AVITAが提案するアバターを使えば、こうした複数の自分を状況や目的に応じて自在に活用できるようになります。石黒教授は、この技術により私たちの日常が劇的に変わると考えています。アバターを活用することで、私たちは仮想の世界で自由に活動し、さまざまな自分を表現することができるのです。
財団や企業との連携
AVITA株式会社の設立に向けて、大阪ガス、サイバーエージェント、塩野義製薬、凸版印刷、フジキンの5社から5.2億円の資金を調達しました。これらの企業との協力により、アバター技術を社会に実装するためのプロジェクトが続々と進行中です。
各社は、それぞれの専門性を活かして、AVITAと協力しながら様々なサービスや商品を開発していく予定です。たとえば、大阪ガスはアバターを用いた新しいコミュニケーションの形を模索しており、サイバーエージェントは対話エージェントの実証実験を通じて顧客体験の向上に貢献していく考えです。塩野義製薬は医療現場でのアバター技術の活用を視野に入れ、凸版印刷やフジキンも、各自の技術や資産を活用して新たなビジネスモデルを構築する意欲を示しています。
AVITA株式会社の成長の背景
AVITAは、実装を通じてアバター技術の普及を進めると同時に、石黒教授自身が参加しているムーンショット型研究開発制度や、大阪・関西万博などのプロジェクトを通じてそのビジョンを拡大していきます。これにより、アバター技術の社会的な受容を進め、新しい技術を人々の生活にマッチングさせるチャンスが広がります。
AVITAの設立は、ロボットやアバターが人間社会で果たすべき役割を模索する大きな一歩と言えるでしょう。石黒浩のビジョンが実現する日を心待ちにしながら、私たちもその変化に耳を澄ませていきたいものです。やがて、アバター技術が私たちの日常生活にどういう影響を与え、未来の社会をどのように変えていくのか、今から楽しみでなりません。
会社情報
- 会社名
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AVITA株式会社
- 住所
- 東京都品川区
- 電話番号
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