高松競輪場の新たな未来を描くビジョンブック
高松競輪場を運営する株式会社チャリ・ロト(東京都渋谷区)は、競輪場の再整備計画を反映させた「ビジョンブック」を発表しました。このビジョンブックは、2028年春に予定されているグランドオープンを見据えたものです。設計の中心に据えられたのは、「ひらかれた競輪場」というキーワード。新たに生まれ変わる高松競輪場は、地域との繋がりを大切にし、誰でも安心して訪れられる空間としての役割を果たしていくことを目指しています。
9つのビジョン
本ビジョンブックでは、将来の高松競輪場についての「9つのビジョン」を提案しています。これらのビジョンは次の通りです:
1. 新しい競輪場の姿を描く
2. 誰もが気軽に集える場となる
3. 地域のみなさまとともにつくる
4. 豊かな自然環境を守り、育む
5. 文化を集め、広げていく
6. コミュニティを育む
7. 永く残る価値をつくる
8. 地域の資源をつなぎ、活かす
9. 高松の新たな「顔」となる
各ビジョンの詳細はビジョンブック本編で確認できます。
再整備事業の重要性
高松競輪場の再整備は、単なる施設の改修ではありません。「自転車を中心としたまちづくり」を核に、地域の活性化を図る大規模なプロジェクトとなります。競輪場は集約・コンパクト化され、余剰地は民間に活用されることで地域の賑わいを生み出し、サイクルスポーツの振興も見込まれています。また、競輪場を広く開放された施設とし、その拠点機能を強化することで、魅力ある地域作りが進むとのことです。
最終レースと記念イベント
再整備に伴い、現在の高松競輪場での最終レースは2025年5月31日(土)に予定されています。最終レース当日は、長年の支援に感謝の意を込めて、地元の方々を招待した記念イベントが開催されます。このお別れの瞬間は、地域の皆様の思い出となることでしょう。現施設の営業はその日をもって終了し、7月より解体工事が始まります。
株式会社チャリ・ロトの取り組み
株式会社チャリ・ロトは2006年に設立され、競輪とオートレースの領域に特化した事業を展開してきました。インターネットでの車券販売「チャリロト」を運営し、競輪場の包括運営や再整備、施設管理、さらには車券販売システムの開発も行っています。ネットとリアルを融合させることにより、競輪・オートレースの新たな価値を創造し、地域への貢献を続けています。
まとめ
高松競輪場の再整備計画は、単に施設を更新するだけでなく、地域との深いつながりを大切にするプロジェクトです。ビジョンブックに示された9つのビジョンは、未来の高松競輪場が地域社会の一部として機能することを期待させます。これからも定期的に情報を発信し、地域とのつながりを強化しながら、プロジェクトを進めていく姿勢が重要です。