日本シームのリサイクル拠点
2025-10-20 09:28:20

日本シームがグローバル資源循環を推進するリサイクルセンター新設へ

日本シームが推進する新たなリサイクルセンター



埼玉県川口市に本社を置く日本シーム株式会社が、中小企業基盤整備機構が実施する成長支援プログラム「100億宣言」に採択され、新たなリサイクルテストセンターの設立を発表しました。このプロジェクトは、2033年までに売上高100億円を目指すという企業のビジョンの一環として、多品種プラスチックの再資源化を実証する拠点を作ることを目的としています。

プロジェクトの目的と背景



新設されるリサイクルテストセンターは、埼玉県越谷市に位置し、廃プラスチックの処理を「前処理」から「最終処理」まで一貫して行える国内初の総合リサイクルテスト拠点となります。このセンターは、国内外の廃プラスチック再資源化の検証を行うことで、環境負荷の低減と中小製造業の高度化を両立させる「循環型成長モデル」を推進することを目指しています。

企業間での再資源化技術の共有を図るため、幅広い業種の企業がこのセンターで再資源化技術を検証し、新たな循環型産業の形を創り出すことが期待されています。プラスチックの再資源化は、持続可能な社会を実現するために避けられない課題であり、これに対応するテストセンターの必要性が高まっています。

設備と機能



新しいリサイクルテストセンターは、敷地面積3,000㎡、延べ床面積2,000㎡の3階建ての施設として設計され、約50台の最新機器が導入されます。これには破砕機や洗浄粉砕機、脱墨装置、選別機、押出機などが含まれ、AIや自動搬送システムを用いた効率的な再資源化が実現されます。今後のテスト実施回数は年間100件以上を目指しており、現在も約250件のテストが行われています。

今後の展望



日本シームは、商社機能を持つ総合プラント企業へと成長することを目指しています。テストセンターでは、企業は設備導入前にコストや歩留まり、品質を試算し、最適な処理フローを構築できるため、廃棄物削減やリサイクル率の向上が期待されます。また、海外企業からのテスト依頼にも対応し、国際的な循環資源ネットワークの確立にも貢献する方針です。

CEOからのメッセージ



代表取締役CEO木口達也氏は、「今回の『100億宣言』の採択は、地球環境を守る機械づくりという当社の理念が認められた証であり、循環型経済の実現に向けて当社は挑戦を続けていきます。幅広い企業間での技術検証を通じて、新しい循環型産業の形成を目指します」とコメントしています。

日本シームは、持続可能な未来を見据えたリサイクル事業の最前線に立ち、社会的な課題解決に向けた取り組みを強化していく意向を示しています。

会社情報



  • - 社名: 日本シーム株式会社
  • - 本社所在地: 埼玉県川口市安行北谷665
  • - 設立年: 1979年5月
  • - 資本金: 8,304万円
  • - 従業員数: 65人
  • - 事業内容: 粉砕機や洗浄機、選別装置などの製造・販売


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会社情報

会社名
日本シーム株式会社
住所
埼玉県川口市安行北谷665
電話番号
048-298-7700

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