日本の伝統美が息づく、革新的なキッチン
三重県桑名市の諸戸の家株式会社が名古屋市千種区で販売する高級戸建分譲「SUPER LUXURY 東山公園の邸宅」は、伝統工芸と現代デザインが融合した世界初のオリジナルキッチンを備えています。
このキッチンの最大の特徴は、室町時代から受け継がれる「豊田小原和紙」をディスプレイに採用している点です。豊田小原和紙工芸作家の加藤英治氏と、愛知県弥富市のオーダーメイドキッチンブランド「CARRARA」とのコラボレーションによって実現しました。
和紙とキッチンの融合:新たな挑戦
水場であるキッチンに和紙素材を用いることは前例がなく、アート作品をインテリアに取り入れる試みも初の試みでした。CARRARAの長谷川氏は、海外の「オニックス」と呼ばれる天然石に光を透過させる技術を参考に、2枚の厚いガラス板に豊田小原和紙を挟み、光を後ろから当てる手法を採用しました。試作と実験を2ヶ月にわたり繰り返し、ようやく完成に至りました。
豊田小原和紙の新たな可能性
コロナ禍の影響で需要が縮小していた豊田小原和紙。加藤氏は、伝統を守りながら新たな市場を開拓しようと、ホテルや商業施設への売り込みを図っていました。そんな中で出会ったのが、諸戸の家の西田氏でした。
今回のコラボレーションは、豊田小原和紙にとって新たな可能性を切り開く第一歩となりました。大量生産には不向きな「一点モノの価値」を提案することで、伝統工芸の新たな活路を見出すことに成功しました。
オーダーメイドキッチンの魅力
不動産・建築資材の高騰で市場が冷え込む中、オーダーメイドキッチン業界は活況を呈しています。CARRARAの長谷川氏は、顧客が他と同じではない生活を求め始めており、「キッチンだけは妥協したくない」との声が多いと語ります。
今回のキッチンは、伝統工芸と現代技術を融合させた、まさに「一点モノ」の価値を持つ作品です。長く愛用できる強度を持つCARRARAのキッチンは、サステナビリティの観点からも優れており、時代のニーズに合致した存在と言えるでしょう。
伝統と革新が織りなす「SUPER LUXURY」の世界
諸戸の家が提案する高級戸建分譲「SUPER LUXURY」は、「30年後も価値が下がらないヴィンテージとなりうる住宅」をコンセプトとしています。「東山公園の邸宅」は、キッチンだけでなく、外観・インテリア・外構まで、細部にまでこだわり抜いた住まいです。
今後も、日本各地の伝統美術工芸を居住空間に贅沢に取り入れ、その価値を高めていく提案を続けていきます。将来的には海外市場においても、「諸戸の家のSUPER LUXURY」がブランドとして認知される存在を目指しています。