世界大会優勝パティシエの新境地、PRISM LAB
2024年2月3日、世界的に名高いパティシエ、柴田勇作が手掛ける新しいパティスリー「PRISM LAB」が徳島市万代町にオープンしました。柴田シェフは、2023年にフランスで行われたパティシエ世界大会「クープ・デュ・モンド」で日本チームのメンバーとして16年ぶりの優勝に導いた立役者であり、そのスイーツの世界観を反映した店舗です。
スイーツの研究室としてのコンセプト
「PRISM LAB」は“スイーツの研究室”というユニークなコンセプトで設計されています。ここでは、パティシエやさまざまな食材の生産者、さらにはアーティストなど、多様なプロフェッショナルたちが集まり、スイーツの可能性を追求する実験的な取り組みが行われます。店舗の約60%は、スイーツ製作に必要な設備で占められた広々とした空間です。
オープン初日の2月3日からはテイクアウトメニューの提供が始まり、2月17日から28日には、シェフ自らがプロデュースしたメニューを楽しめるイートイン「CHEF'S TABLE」も予定されています。これにより、訪れる人々は柴田シェフが作り出す特別なスイーツを直接体験できる機会が増えます。
柴田勇作の足跡
東京出身でハワイで育った柴田シェフは、名門の「CRIOLLO」や「ザ・ペニンシュラ東京」といったレストランで修行を積み、国内外の数多くの大会で高評価を得てきました。その中で、徳島の名産である木頭ゆずに出会い、これを使用したボンボンショコラで最優秀賞を受賞。この経験を通じて、彼は地域の魅力に魅了され、2年前に家族と共に徳島に移住しました。
国際大会「The World Trophy of Pastry Ice Cream Chocolate 2021」でもチームとしての優勝の一翼を担い、「クープ・デュ・モンド」では日本代表として活躍。パティスリーを開業するにあたって、新たな挑戦として地域の素材を活用し、地域の魅力を発信することを目指しています。
オリジナルスイーツのご紹介
「PRISM LAB」では、上質な素材を活かしたオリジナルスイーツが提供されます。ここで注目されるのは、柴田シェフが国際大会で受賞した木頭ゆずを使ったボンボンショコラや、フランボワーズの風味豊かなガトーショコラです。シンプルでミニマルなデザインでありながら、奥深さや食感にこだわった仕上がりのスイーツが多彩に揃っています。
代表的なメニュー
- - PRISM chocolat selection 8(税込3,500円): 最優秀賞受賞の木頭ゆずのショコラなど8種類のセレクション。
- - PRISM Gâteau au chocolat framboise(税込3,300円): フランボワーズガナッシュ入りのガトーショコラ。
- - PRISM Cannelé ideal(税込1,500円〜2,300円): 外はカリッと、中はもっちりの絶妙な食感を楽しめるカヌレ。
ショーキッチンの魅力
店舗には、パティシエの製造過程を体感できるショーキッチンがあり、スイーツ作りを目の前で楽しむことができます。また、ショーキッチンの設備の一部は「クープ・デュ・モンド」で使用されたものと同様で、柴田シェフの情熱が詰まっています。
地域への思い
「PRISM LAB」は、徳島市万代町の港湾倉庫街の一角に誕生しました。豊かな自然環境を背景に、地域の活性化にも寄与することを大切に考えています。
今後も、柴田シェフとPRISMチームは、新しい創作やスイーツの可能性を追求し続けていくことでしょう。皆さんも、新たなスイーツの物語を体験しに「PRISM LAB」を訪れてみてはいかがでしょうか。