石川の食文化を支える新たな取り組み
8か月前の能登半島地震から復興の動きが進む中、石川県の農家と和菓子職人がタッグを組み、素晴らしい商品「夜舟」を発表しました。この取り組みは「農菓プロジェクト」として知られ、地元の農産物を使った四季折々のおはぎの試食販売会が、東京の八重洲にある石川県アンテナショップ「八重洲いしかわテラス」で行われます。
プロジェクトの背景と目的
この取り組みは、農業と和菓子職人が共に協力し、石川県の食文化を未来に繋いでいこうという思いから生まれました。令和6年元日の地震によって、参加メンバーの多くが被災しましたが、この試食会を通じて地域の復興を支援し、特に「夜舟」を多くの人に知ってもらうことが目的です。
「夜舟」は、石川県の米農家が育てたもち米を用いて、様々な県産農産物と組み合わせたオリジナルの和菓子です。試食会では、農菓プロジェクトのメンバーが製品をティスティングしながら販売し、さらに「加賀棒茶」とのセットも楽しめる茶バルも開設されています。
夜舟の魅力
季節によって呼び名が変わるこのおはぎは、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と呼ばれる一品で、夏の名称が「夜舟」です。お米を搗くのではなく、すり潰して作るその工程が特徴です。この独特な製法から、隣人にはいつ作られた~いつ到着したかわからないという昔の言葉遊びに由来し、その名に込められた思いを感じます。
また、このおはぎは田休めの時期に食べられ、お盆にも多くの方に供えられる伝統があります。地域の文化を大切にしながら、農菓プロジェクトは新たなお菓子として「加賀・能登・金澤夜舟」を開発しました。
農菓プロジェクトの活動
2014年に始まった農菓プロジェクトは、和菓子職人たちが農業の現状に触れ、双方が抱える課題を共有しながらスタートしました。今では、石川県内の17の農家と16の和菓子店が参加し、様々な活動を通じて地域の食文化を発展させています。2024年で10周年を迎えるこのプロジェクトは、地元の農産物を用いた創作お菓子コンテストなど、数々の取り組みを行っています。
試食販売会の詳細
試食販売会は、2023年8月23日から25日まで、東京の八重洲にある「八重洲いしかわテラス」で開催されます。営業は11時から19時までで、事前予約も受け付けています。数量限定の商品もあるため、早めの予約をお勧めします。また、加賀棒茶とのセットも、売り切れ次第終了となりますのでお早めにお越しください。
- - 会場: 八重洲いしかわテラス 東京都中央区八重洲2丁目1-8 八重洲Kビル1階
- - 参加方法: こちらから事前予約ができます。
このように、農菓プロジェクトは地域の食文化を守り、未来へ繋ぐための素晴らしい試みを続けています。ぜひ、この機会に夜舟を味わってみてはいかがでしょうか。石川県の魅力を感じながら、夏のひとときを楽しんでください。