文教大学の新たな試み
2023年12月6日、文教大学経営学部の田中克昌ゼミナールの学生たちが、東京の上野中央通りにある丸亀製麺において、ユニバーサルコミュニケーションシステム「MONICOM」の実証実験を行いました。このプロジェクトは、トリドールホールディングス(トリドールHD)とTOPPAN株式会社の協力を得て実施されたものです。
「MONICOM」の概要
「MONICOM」は、聴覚に障がいをお持ちの方を支援するために設計されたシステムです。対面での注文時に、顧客が発した音声をリアルタイムで透明なディスプレイに文字として表示します。こうした機能によって、コミュニケーションが円滑に行えるよう配慮されています。また、TOPPANの音声翻訳サービス「VoiceBiz®」を導入することで、日本語以外の言語に対応し、インバウンドの顧客にもサービスを提供することが可能となります。
この実証実験は、文教大学が「第3回トリドール持続可能ビジネスコンテスト」で最優秀賞を獲得したことを背景に、実現したものです。選ばれた学生たちは、自らのアイディアを実際の店舗で試し、改善のチャンスを得ることができるのです。これにより、リアルな環境でのフィードバックが得られることは、学生にとっても貴重な経験となります。
継続する取り組み
田中ゼミナールは、過去3年間にわたりこのビジネスコンテストでの連続受賞を果たしており、2022年度から2024年度にかけての3連覇を達成しています。この成功を受け、今後もトリドールHDとの協力関係を深め、新たなビジネスモデルの開発に取り組む予定です。
実証実験を通じて、学生たちは将来のビジネスシーンで活かすべきスキルや視点を磨くことができます。このような取り組みは、教育機関としての文教大学の社会的責任を果たすだけでなく、学生たちのキャリア形成にも寄与することでしょう。
まとめ
文教大学経営学部の田中克昌ゼミナールは、トリドールHDやTOPPANと共に実施した「MONICOM」の実証実験を通じて、ユニバーサルコミュニケーションの重要性や多様性を実感し、今後のビジネスの可能性を探ります。このユニークなシステムは、未来の飲食業界における顧客サービスの新たなスタンダードとなるかもしれません。
さらに、学生たちの実践を通じて、経済活動における持続可能性についても考察が深まることが期待されています。それにより、より多くの人々が平等にサービスを享受できる社会の実現に向けて、文教大学は着実に前進しています。