需要サイドのカーボン戦略
2024-07-05 12:21:34

カーボンニュートラル実現に向けた需要サイドの戦略:日建設計総合研究所 河野 匡志氏セミナーレポート

需要サイドから考える、実効性のあるカーボンマネジメント戦略



2024年8月9日(金)、株式会社日建設計総合研究所 執行役員 河野 匡志氏によるセミナー「需要サイドの実効あるカーボンマネジメント~省エネ・省CO2の実践、新たな役割~」が開催されました。本セミナーでは、カーボンニュートラル実現に向けた、需要サイドからの戦略、省エネ・省CO2の実践、新たな役割について解説されました。

環境・エネルギーを取り巻く変化と課題



2020年10月のカーボンニュートラル宣言を受け、企業は化石燃料由来のエネルギー消費抑制と非化石エネルギーの活用という二つの側面から、CO2削減に取り組む必要に迫られています。エネルギー調達手段の多様化、保有アセットの省エネ・省CO2化への対応、レジリエンス機能の強化など、企業は多岐にわたる課題に直面しています。

需要サイドの視点からの戦略:3つのポイント



セミナーでは、需要サイド(エネルギーを使う側)の視点から、実効性のあるカーボンマネジメント戦略を3つのポイントに絞って解説されました。

1. 環境経営上の目標設定: 企業は、自社の事業特性や経営状況を踏まえ、具体的なCO2削減目標を設定する必要があります。目標設定は、単なる数値目標ではなく、具体的な行動計画と結びつけ、達成に向けた取り組みを推進することが重要です。
2. 省エネ・省CO2化の推進: 省エネ技術の導入や、業務プロセス改革による効率化など、さまざまな方法でエネルギー消費量を削減する必要があります。最新技術の活用や、従業員の意識改革による省エネ行動の促進も有効な手段です。
3. 再生可能エネルギーの活用: 太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーの導入を進めることで、CO2排出量を削減できます。企業は、自社で発電するだけでなく、電力会社から再生可能エネルギー由来の電力を調達することも有効です。

企業事例からの学び:実効性のある取り組みとは?



セミナーでは、具体的な企業事例を紹介しながら、実効性のあるカーボンマネジメントの取り組みについて解説されました。

オフィスビルにおける省エネ化: 最新設備の導入や、照明のLED化、空調システムの最適化などにより、大幅な省エネを実現した事例が紹介されました。
製造現場における省エネ化: 生産工程の効率化、省エネ設備の導入、従業員の意識改革など、多角的な取り組みによってエネルギー消費量を削減した事例が紹介されました。
サプライチェーンにおけるCO2排出量の削減: 自社だけでなく、サプライチェーン全体でCO2排出量を削減するために、協力企業との連携強化や、共同での取り組みを進めている事例が紹介されました。

まとめ



本セミナーでは、カーボンニュートラル実現に向けた需要サイドからの戦略、省エネ・省CO2の実践、新たな役割について、具体的な事例を交えながら解説されました。参加者は、企業がカーボンニュートラルを実現するために、どのような取り組みを進めるべきか、具体的なイメージを掴むことができたのではないでしょうか。

セミナー詳細



開催日時: 2024年8月9日(金)午前10時30分~12時
開催場所: SSK セミナールーム(東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F)
受講方法: 会場受講、ライブ配信(Zoomウェビナー)、アーカイブ配信
* 詳細・お申し込み: https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?spage=pt_24390

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