子どもたちが撮影した地域の魅力を伝えるZINE『とことこ調査団』
横浜市民ギャラリーあざみ野は、地域の子どもたちと共にZINEを制作する取り組みを行っています。このプロジェクトは、地域や文化への理解を深めるために、次世代の子どもたちの目を通して横浜の魅力を発信することを目的としています。
プロジェクトの概要
この取り組みは平成26年から続いており、近隣の横浜市立山内小学校の5年生を対象に実施されています。今年度は、当館の職員が学校へ出向き、4クラスの子どもたちと共に「まちのかたち」をテーマにした授業を行いました。デジタルカメラを使って子どもたちが自分の視点で地域の様子を撮影し、作品にタイトルをつけるという内容です。
ZINE『とことこ調査団』の制作
この授業の最終目的は、撮影した写真をまとめた小冊子、つまりZINEを制作し、地域に配布することです。ここで出来上がったのが『とことこ調査団』というタイトルのZINEです。彼らの視点から見える地域の魅力や発見が詰まった一冊となっています。
ZINEの内容
ZINEはB5サイズで全72ページ、オールカラーで作成され、子どもたちが熱心に撮影した作品が収められています。一部のタイトルには《全員が、あつくて、くねくねしてる。》《車道に見えるけど・・・》《四角》といったユニークなものもあり、子どもたちの自由な発想が感じられます。自分たちの視野で地域を捉え直すこのプロジェクトが、彼らの成長にも寄与することが期待されます。
配布について
ZINE『とことこ調査団』は、令和7年11月25日(火)から横浜市民ギャラリーあざみ野にて配布が開始されます。また、地域の施設や店舗でも配布される予定です。この配布作業は、5年2組の総合学習の一環として行われ、子どもたちが自ら施設や店舗に連絡を取り、直接届けるという体験も含まれています。
配布は、11月25日から28日までの期間中に児童が訪問し、地域の人々に手渡す形で進められる予定です。
横浜市民ギャラリーあざみ野の役割
横浜市民ギャラリーあざみ野は、開館20周年を迎え、地域における写真の重要性を再確認し、地域のアートや文化に積極的に関与しています。日本における写真の発祥地としての役割を持つこのギャラリーは、横浜市所蔵のカメラや写真コレクションを元に、様々な調査や研究を行っています。このプロジェクトは、地域の子どもたちと一緒に育む文化の一環でもあるのです。
まとめ
今回の取り組みは、子どもたち自身が地域の一員として成長できる貴重な機会です。ZINE『とことこ調査団』を通じて、子どもたちの目を通じた横浜の新たな魅力を知ることができるとともに、地域コミュニティの活性化にも寄与することでしょう。ぜひ、配布が始まった際には手に取って、子どもたちの視点を楽しんでみてください。