ソラコム、衛星通信とセルラー通信の統合管理を実現
株式会社ソラコム(東京都港区)は、AI/IoT通信プラットフォーム「SORACOM」において、日本国内でも利用可能な衛星通信サービスの提供を開始します。この新サービスにより、衛星通信とセルラー通信を一元管理することができ、地上の電波が届かない地域でもIoTシステムの開発や運用が可能になります。
協業の背景
このプロジェクトは、アメリカのSkylo Technologiesとの協業の成果です。Skyloは、赤道上空約3万6000kmの静止軌道に位置する衛星を使用しており、少数の衛星で広範囲をカバーできるという特長があります。これにより、従来の低軌道衛星に比べて安定したサービスが提供されるのです。
利用開始方法
日本国内でのサービスを利用するには、SORACOM IoT SIMに新たなサブスクリプション「planNT1」をOTA(無線経由)で追加することが必要です。この際、3GPP Release-17 NB-NTNに対応した無線モジュール(対応ファームウェアを含む)を用意する必要があります。それによって、ユーザーは専用の衛星アンテナを用意することなく、1台のデバイスで衛星通信とセルラー通信を切り替えて使用できる環境が整うのです。
システムの利点
このプラットフォームは、IoTデバイスとクラウドとの最適な接続を目指して設計されています。具体的には、衛星通信とセルラー通信を同一コンソールで管理し、データの暗号化やクラウドとの連携、データ収集やダッシュボード共有などの機能を利用できます。これによって、衛星通信を活用するIoTシステムの構築がスムーズに行えるようになります。
多様な利用シーン
GEO衛星ネットワークは、特に広大なフィールドをカバーするユースケースに適しています。具体的には、電力やガス、道路、鉄道といったインフラの監視、農業や林業、鉱業におけるデータ収集などが考えられます。また、災害時にはバックアップ通信手段としての利用も期待されています。
成功事例
アメリカ・カリフォルニア州のDelphire社は、この新しい衛星通信サービスを使用して調査しています。同社が提供する「Sentinels」というソリューションは、地域社会の重要なインフラ近くで発生する火災の兆候を監視し、警告を発します。DelphireのCEOであるGilberto DeSalvo博士は、「ソラコムとSkyloのソリューションは、厳しい環境下でも我々のシステムが機能するために必要不可欠です」とコメントしています。
お問い合わせ
ソラコムは、衛星通信とセルラー通信の融合によって新たなIoT/AI技術を提供し、お客様のイノベーションを支援します。利用を希望する企業は、
こちらからお問い合わせください。
まとめ
今回のソラコムによる衛星通信サービスの国内提供は、IoT技術の新たな可能性を広げるものであり、多様な応用が期待されます。今後もさらなる地域への展開が予定されており、これからも目が離せない展開が続きます。