松山市とピジョン株式会社の協定締結で新たな支援策が始動
2025年6月10日、愛媛県松山市とピジョン株式会社が「連携と協力に関する協定」を締結しました。これは、災害時の物資提供や子育て支援、さらにはフードロス削減に向けた取り組みを強化するためのものです。両者の連携により、赤ちゃんや子どもに対し、より優しい地域社会の実現が期待されています。
協定の目的と連携事項
この協定の大きな目的は、災害時に迅速かつ効果的に必要な物資を供給し、また子育て世帯のニーズに応えるための支援を強化することです。また、ピジョンは自身の持つ子育てに関する豊富な知見やノウハウを地域に提供し、さらにフードロス削減に向けた活動にも貢献することを約束しました。
具体的には、以下の事柄が連携事項として含まれています。
1. 災害時の備えと物資供給に関する取り組み
2. 出産や子育て支援の充実
3. フードロス削減のための出荷期限切れ商品の提供とその活用
4. その他必要と認める取り組みについての協議
災害時優先供給物資
協定に基づき、以下の物資が優先的に供給されることが決定しています:
- - 哺乳びん類
- - レトルトフード
- - 調乳用水
- - 飲料水
- - おしりふき
- - 洗浄消毒用品
これにより、災害時でも赤ちゃんや子どもたちが安全に過ごせる環境が整うことが期待されます。
協定締結の背景
ピジョンは「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にする」という理念のもと、育児支援を行っています。このため、地方自治体との協力を進め、より良い育児環境の創出を目指しています。
一方、松山市は少子化対策を基本政策として掲げ、ライフステージに応じた支援を行っています。特に妊娠から育児に至るまでのサポートを強化するため、積極的に民間企業とも連携しています。今回の協定締結は、その一環として位置付けられるものです。
市長とピジョンのコメント
調印式には松山市の野志克仁市長とピジョンの執行役員が出席。市長は、今回の協定が南海トラフ巨大地震のような大規模災害において、市民が必要な物資を迅速に得る手助けになるとの期待を寄せています。また、ピジョンの山邉副本部長も、同社が培ったノウハウを活かし、地域社会の支援に積極的に取り組む意義を強調しました。
今後の展望
ピジョンは、今後も「赤ちゃんにやさしい場所」の実現に向けた様々な取り組みを進めていくとしています。また、松山市も引き続き「赤ちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」を通じて、子育て支援や災害対策を強化し、地域内の連携を図ることで、より安全で安心な社会を目指していく考えです。
この協定締結は、松山市とピジョンが共に手を取り合い、赤ちゃんや子どもに優しい社会を築くための大きな一歩となることが期待され、今後の展開に多くの人々が注目しています。