アルテラが業界初のプログラマブル・ロジックによる25Gbpsトランシーバ技術のデモに成功
アルテラが新たなトランシーバ技術を発表
プログラマブル・ロジック・ソリューションのリーディングカンパニー、アルテラ・コーポレーションが注目を集めています。2023年9月20日、同社は米国時間で業界初のプログラマブル・ロジックを用いた25Gbpsトランシーバのデモを成功させ、トランシーバ技術において重要なマイルストーンを達成したことを発表しました。この技術は、現時点で利用可能なFPGAトランシーバ性能を大幅に上回り、競合製品と同等の能力を持つことを示しています。
デモの概要
今回のデモは28nmトランシーバ・テスト・チップを使用して行われました。このテストチップは、28Gbpsトランシーバを搭載した28nm FPGAのプロトタイピングプラットフォームとして製造され、技術の進展を示す成果となりました。英語版のデモビデオはアルテラのウェブサイトで公開されており、日本語版も10月中旬に予定されています。
技術の詳細
アルテラのデモでは、最先端の28nmハイパフォーマンスプロセスを利用した高性能トランシーバの設計がどのように機能するかが確認されました。TRandivはただのデモでなく、実際にStratix® V FPGAでの量産に向けた消費電力やジッタ、リンク性能の最適化技術が進行中であることも示しています。これによって、光伝送ネットワークや軍用通信、テスト機器システムなど、高い性能を求められる市場に向けた準備が整っていると言えます。
現在、アルテラは11.3Gbpsで動作するトランシーバを内蔵するFPGAを量産出荷している唯一の企業であり、25Gbpsの達成により、業界におけるアルテラのリーダーシップが一層強固になったとされています。
業界の反響
Finisar社の高速オプティクス・マーケティング担当ディレクター、クリスチャン・ウリカリエ氏は、アルテラの成果が次世代の高集積で低消費電力の光モジュールを支えるハードルを大きく引き上げたと述べています。同社は、データセンターの設計やデザインに革新をもたらすことが期待されているとのことです。
また、アルテラの製品マーケティング担当シニアディレクターのルアン・シャーマイスター氏は、28Gbpsトランシーバ技術がどのように次世代広帯域ネットワークに貢献するかについて触れ、同社が業界の最前線であることを強調しました。特に、TSMC社の協力で実現した低消費電力の高性能トランシーバ技術は、次世代デバイスにとっての最適な選択肢になっているとしています。
デモビデオの視聴
アルテラの28nmトランシーバ・テスト・チップのデモビデオは、英語版がウェブサイトで視聴可能です。日本語版の公開は予定されており、デモの内容は25Gbpsで擬似ランダム・ビット・パターンを実行する様子や、10.3Gbpsでの動作確認などが含まれています。
アルテラ・コーポレーションについて
アルテラ・コーポレーションは、1983年に創業した世界で初めてのファブレス企業であり、FPGAやカスタム・ロジックの領域でイノベーションを推進し続けています。日本法人である日本アルテラ株式会社も、1990年の設立以来、顧客志向のソリューションを提供し続け、日本におけるPLD市場でのトップシェアを維持しています。アルテラの詳細な情報は公式 WebサイトやSNSでご覧いただけます。
会社情報
- 会社名
-
日本アルテラ株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー32階
- 電話番号
-
03-3340-9480