空撮サービス、ドローンシミュレータ用の3D点群測量を発表

空撮サービス株式会社、エヌデーデーとの新サービス提携

空撮サービス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：山本哲男）は、株式会社エヌデーデー（代表取締役：塚田英貴）と提携し、ドローン操縦シミュレータ向けに新たな「3D点群測量サービス」を2025年7月23日に開始することを発表しました。本サービスの詳細は、2025年7月23日から7月25日まで開催される『メンテナンスレジリエンス TOKYO 2025』で紹介される予定です。

ドローンの運用とその課題

近年、老朽化したインフラ設備の点検はますます重要な作業となっています。特に、高度成長期に建設された橋梁やダムは多くが老朽化しており、その点検作業には特別な技術と設備が必要です。さらに、気候変動に伴う異常気象が影響し、点検作業のニーズが高まる一方で、十分な人材確保が難しいという難題も抱えています。このような状況から、ドローンの効率的な活用が望まれています。

ただし、インフラ設備の中には山間部にあるものや特殊な形状を持つものも多く、GNSSの精度が悪いため、経験豊富なドローンパイロットが必要です。そこで、エヌデーデーが開発したSkyAce for Inspectionが役立ちます。

SkyAce for Inspectionの特徴

SkyAce for Inspectionは、ドローン操縦シミュレータとしての機能を提供するアプリケーションです。リアルな3D空間でドローンを操縦することができ、実際の環境で想定されるリスク（事故、故障、悪天候など）を考慮することなく操縦訓練を行うことができます。このシステムは、ドローン点検業務に必須のスキルを実践的に学習するのに最適です。

ユーザーは、点検対象の設備（ダムや橋梁など）の3DモデルをVRゴーグルやPCモニタを介して体験し、実際の点検作業の流れに沿った訓練が可能です。このことにより、点検業務を行う際の効率を高め、安全性も改善されます。

3D点群測量サービスの利点

空撮サービスは、SkyAce for Inspectionのユーザーに対して、点検対象設備の3D点群モデルを低価格で提供します。このサービスを利用することで、ユーザーは実際の作業を始める前に点検作業のイメージを確認でき、作業時間の短縮や準備が容易になります。

会社の理念と将来の展望

空撮サービス株式会社は、国内ドローン業界でも革新的な技術を開発してきた企業です。複雑な環境でのインフラ設備の点検に特化したドローンシステムの提供を目指し、オープンソースのフライトシステムを基にしたソフトウェアを開発しています。さらに、LiDARセンサーやトータルステーションとの連携により、自動飛行点検が可能な技術を進化させています。今後も、より多くの企業と連携し、ドローン技術を用いた安全性の高い点検サービスの提供に注力していきます。