新たに設立されたEV100ラストワンマイルを実現する会
一般社団法人「EV100ラストワンマイルを実現する会」が2022年4月1日に東京都で設立されました。これは、「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」に向けた取り組みの一環として、新車販売における電動車の普及を目指すものです。特に、ラストワンマイル配送において、温室効果ガスの排出を減少させることに注力しています。これにより地域コミュニティへの貢献や災害時のインフラ不足の解決を図ることが期待されています。
設立の背景
最近の新型コロナウイルスの影響で、宅配サービスの需要が高まる中、世界経済フォーラム(WEF)によると、都心部での配達用車両の数は2030年までに36%増加すると予測されています。このような背景から、「EV100ラストワンマイルを実現する会」では、EV(電気自動車)の普及を通じて、地域の防災力を高め、持続可能な社会の形成を進めます。特に、加盟するドライバーには「緊急時避難誘導員」という防災カリキュラムを提供し、災害時のリーダーシップを育成します。
3つの大きなメリット
EVの導入によるラストワンマイル配送のEV化には、3つの主要なメリットがあります。
1. 温室効果ガスの大幅削減
EVは走行時に温室効果ガスを排出しないため、配送業務において使用することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献できます。
2. 緊急時に地域の頼れる存在に
当法人の会員ドライバーは、救命用品を装備したEVで地域の安全をサポート。緊急時に地域住民を支援するノウハウを持つドライバーの育成を進めます。
3. 災害時の電力供給源に
EVは、充電した電力を給電することができます。災害時には、街中を走るEVが地域の電力供給源として機能する可能性も秘めています。
運送業者向けのサービス
EV100ラストワンマイルを実現する会では、運送業者への4つの支援サービスを提供しています。これは、EV導入の前から運用後まで、様々な側面からサポートを行うことを目的としています。
- - EVを知る: 定期的な勉強会や事例紹介を行い、EVに関する情報を発信します。
- - EVを運用: EV運用を支援し、充電インフラの確保やメンテナンスサポートを提供します。
- - EVを導入: 購入や助成金を利用した導入を手助けします。
- - EVで繋がる: 企業や関係者との横のつながりを促進します。
緊急時避難誘導員とは
当法人が提供する「緊急時避難誘導員(EEE)」資格は、災害発生時における適切な行動を促すリーダー育成を目指しています。資格取得者は危機的場面での避難誘導が可能です。これにより、地域住民の安全を確保する重要な役割を果たすことが期待されています。
代表のコメント
会の代表を務める蕭 偉城氏は、「EVの導入はコストが高く、普及には多くの課題が存在しますが、会員企業を通じて連携し、これらの課題を解決していきたい」と展望を述べています。理事として参加する企業のリーダーたちも、それぞれの視点からEVの普及と地域貢献の重要性を語ります。
まとめ
「EV100ラストワンマイルを実現する会」は、脱炭素社会を実現する上で非常に重要な役割を果たすと期待されています。今後、EVの普及を進めながら、地域に根付いた活動を展開し、災害時の強靭な社会を築くための重要なステップを踏んでいくことでしょう。