医療DX推進の現状
2021-02-16 09:00:02

オンラインヘルスケアで実現する健診の医療DX推進とその影響

健診の医療DXがもたらす経営改善への道



井上病院附属診療所健診センター(大阪府吹田市)は、医療DXを推進するため、2021年にからだポータル株式会社の健診結果WEB配信サービスを導入しました。これは、オンラインヘルスケアに特化したサービスで、経営改善を図るための重要な一手となっています。

健康診断の現状と課題


近年、医療経営は急速に変化しています。高まる医療費や高齢化の進行に伴い、病院経営は以前にも増して厳しい状況になっています。健康診断を行う健診施設も、この影響を受けており、収益増加だけでなく、経費削減にも苦慮しています。

健診センターでは、提供する検査や測定項目が定められているため、効率的に運営することが求められています。しかし、従来の方法では郵送や印刷にかかるコストが高く、業務負荷を軽減するための施策が急務です。そこで、からだポータルのWEB配信サービスが効果を発揮するのです。

オンラインサービスによる利点


からだポータルのサービスは、紙媒体での結果報告を廃止し、受診者がパソコンやスマートフォンで結果を確認できるようにし、大幅なコスト削減とサービス向上を実現しました。

具体的には、受診者はオンラインで自分の結果を安全に閲覧でき、紙や郵送にかかる費用が削減されるため、経済的負担も軽減されます。また、業務負荷が減り、時間の有効活用が可能になります。もともと人手を必要とする多くの業務がデジタル化され、効率化が図られるのです。

このように、テクノロジーの進化は医療業界に新たな光をもたらしています。特にコロナ禍において、対面での受診による感染リスクを感じる人々も多く、オンラインで結果を確認できるサービスは非常に安心感を与えるものです。

「安心、安価、効率化」という3つの狙い


井上病院附属診療所が導入したWEB配信サービスには、三つの主な狙いがあります。

1. 安心感: SMSを利用した本人認証により、結果の取り違えを防ぎ、安全に結果を受け取ることができます。
2. 安価: 受診者自身がオンラインで結果を確認するため、郵送代や印刷代が不要になり、コストを大幅に削減できます。
3. 効率化: 印刷や郵送にかかる業務負荷が軽減され、運営がスムーズに行えるようになります。

このような効率化が進むことにより、病院側はより多くのリソースを患者のケアに振り向けることができるようになるのです。

今後に期待されるDX


今後、医療分野全体におけるIT化はさらに進むと予測されます。特に健康診断の分野では、すでに多くの病院が電子カルテやオーダリングシステムを導入しており、今後もさらに進化するでしょう。健診センターにおいても、PHR(パーソナルヘルスレコード)の活用が進むことで、患者に対する個別の健康情報提供が可能になると考えられます。

また、企業や個人が受診しやすい環境の整備が進むことで、健康管理がより身近なものとなり、医療の未来がより一層、明るいものになると期待されています。

からだポータル株式会社の取り組み


からだポータル株式会社は、2019年に設立され、健康増進や予防医療を推進するためのプロジェクトに取り組んでいます。地域の健康づくりに貢献することを目指しており、定期的な健康相談サービスやPHRサービスの展開も行っています。彼らの活動は、大阪府の健康づくりアワードで高く評価されています。

このように、オンラインヘルスケアは健診の新たな可能性を拓きつつあり、従来の枠組みを超えたサービスの提供へとつながることが期待されています。

会社情報

会社名
からだポータル株式会社
住所
大阪府高槻市芝生町2-61-15-3
電話番号

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