家庭水槽のまりも調査
2024-07-12 15:40:56

【科博NEWS展示】家庭の水槽で発見!「我が家にまりも!?~一般家庭の水槽で見つかったまりもの調査~」開催

家庭の水槽から続々発見!「我が家にまりも!?」科博NEWS展示開催



国立科学博物館(科博)では、2024年7月17日(水)から9月1日(日)まで、科博NEWS展示「我が家にまりも!?~一般家庭の水槽で見つかったまりもの調査~」を開催します。

本展示は、科博が今年3月に発表した「民家の水槽だけで発生するモトスマリモ」に関するプレスリリースがきっかけです。この発表は多くのメディアで取り上げられ、全国から「まりも」と思われる試料や情報が科博に寄せられました。

分析の結果、これらの試料には、モトスマリモだけでなく、日本で知られている5種類のまりもの仲間が含まれていることが判明しました。今回の展示では、これらのまりもについて、水槽の展示や写真、イラストなどを用いて紹介するほか、全国各地で見つかった水槽写真の一覧や、科博研究者による富士五湖でのまりも研究についても紹介します。

展示内容



展示は、以下の3つのゾーンで構成されています。

① まりものなかまたち

今回の調査で、日本で知られている5種類のまりもの仲間全てが発見されました。それらの特徴を、イラストも交えて詳しく紹介します。

② まりものいる風景

科博が水槽のまりもに関する情報提供を呼びかけた結果、46件の情報が寄せられ、そのうち26件の試料を分析した結果、5種類のまりもの仲間全てが家庭の水槽から見つかりました。特に、東京の湧水地帯に由来すると考えられるタテヤママリモが見つかったことは、新たな発見です。

③ 当館のまりも調査

科博のまりも調査は、1956年に小学3年生だった亀田良成氏が山中湖で採集したまりもが、50年後に科博に持ち込まれたことから始まりました。この経緯は絵本「富士山のまりも」として出版されています。このことがきっかけとなり、2013年から山中湖村教育委員会との共同研究が始まり、現在では富士五湖全体や関東周辺の河川調査も進めています。

展示を通して



今回の展示を通して、身近な水槽の中に、様々な種類のまりもが生息していることを知っていただければ幸いです。また、まりもの生態や、環境問題などについても考えるきっかけになればと思います。

【関連情報】

科博プレスリリース:ふたたび見つかった民家の水槽だけで発生するモトスマリモ(2024年3月27日)
科博プレスリリース:日本では3種目のマリモ類の発見!モトスマリモと命名(2022年11月10日)
科博プレスリリース:山中湖のまりも(山中湖村フジマリモ生息調査報告書)の出版(2021年3月31日)
科博ホームページ:小さな「も」の世界

ぜひ、科博NEWS展示「我が家にまりも!?~一般家庭の水槽で見つかったまりもの調査~」へお越しください。


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