軽い一言が友情を育む物語
かさいまりとおとないちあきの新作『知ったかぶりをした日から』が発売されました。この物語は、ダンスを通して繋がる友情と、少年少女たちの成長を描いています。舞台となるのは、北海道の美しい湖に囲まれた小さな町。この場所に引っ越してきた小学4年生の主人公、風子は、自分の心の内を隠して、新しい友達を作ろうと奮闘します。
転校生の不安と期待
東京から新天地へ。風子は新しい学校で友だちを作りたいと強く願います。しかし、心のどこかで自分が「特別な存在」でないことを感じているため、クラスメートに向けて少し無理をしてしまいます。偶然にも「有名人に会ったことがある」と嘘をついてしまったことから、彼女の新しい生活は思わぬ展開を迎えます。この一言が、彼女にとっての大きな試練となります。
友情の力で乗り越えよう
人に好かれたい、仲間はずれにされたくない。そんな一心で風子は、言ったことを守るために奔走することになります。有名人の訪問が決まり、彼女はそのことをクラスメートに伝えたとき、真実をどう見せるかという新たな挑戦が始まります。しかし、登場するのは風子だけでなく、彼女の仲間たちです。ダンスを共にすることで少しずつ友情が芽生え、彼女の心の壁も崩れていきます。
軽いきもちから生まれる物語
作者のかさいまりは、子どもの心の揺れを巧みに描き出すことで知られています。ダンスという共通の趣味を持つことで、風子と彼女の友達は本物のつながりを見つけ出します。この作品は、友情の大切さ、そして自分自身を偽らずに生きることの素晴らしさを教えてくれます。
笑顔を引き出すエールのメッセージ
『知ったかぶりをした日から』は、ただの物語ではなく、読者に希望のメッセージを届ける作品です。「どっちでもいい子」というキャッチフレーズに象徴されるように、誰の人生にもそんな瞬間があることを思い出させてくれます。相手を思いやる気持ちや、共に成長していく友情の物語は、きっと多くの読者に笑顔をもたらすことでしょう。新刊は全国の書店やネット書店で手に入れることができますので、この機会にぜひ手に取ってみてください。
書誌情報のご案内
この本の詳細については、以下のリンクから確認できます。
- - 書名:知ったかぶりをした日から
- - 著者名:かさいまり
- - 絵:おとないちあき
- - 出版社:株式会社岩崎書店
- - 定価:1,430円(本体1,300円+税)
- - ISBN:978-4-265-84066-3
- - 岩崎書店商品ページ
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ぜひ読んで、新しい冒険に出かけてみてはいかがでしょうか。